ウエイクワードはなんと「さくらさん!」
最終的なマジック バルブ ボイスの取り付け位置が固まったので、リビングにいながらいくつかの音声コマンドをマジック バルブ ボイスに投げかけてみた。Amazon Echoの「アレクサ」やGoogleスマートスピーカーの「OK Google」のように、マジック バルブ ボイスにもウエイクワード(起動用の言葉)が用意されている。
なんとマジック バルブ ボイス専用のウエイクワードは、「さくらさん!」という純日本風のウエイクワードだ。電気を点ける時は「さくらさん! 電気を点けて!」、電気を消したい時は「さくらさん!電気を消して!」となる。ウエイクワードで一度呼びかけたあと、15秒間は新たにウエイクワードの呼びかけがなくても音声コマンドだけで連続操作も可能だ。
マジック バルブ ボイスはユーザーの音声コマンドによる電気を点ける・消すができる
音声コマンドでは現在の照度状態より、「少し明るく」「少し暗く」「一番明るく(500lm)」「一番暗く(100lm)」などのコマンドにも対応する。またコマンドで「夜間モード(50lm)」に設定しているあいだは、寝床からウエイクワードの呼びかけなしでも「電気を点けて!」だけで、500lmまで明るくする操作が可能だ。
マジック バルブ ボイスは音声コマンドにより、より細かな設定やタイマーによる遅延消灯ができる
省エネモード(常時250lm)や30秒後に消灯する「タイマーで消して」などの使えるコマンドをすべて読み上げ解説してくれるオンライン発話ヘルプである「コマンドを教えて」など、全部で12種類のコマンドが用意されている。ちょっとコマンドが多い気もするので最低限の点灯、消灯、おやすみの3モードだけのシンプルモデルがあっても良いと感じた。
マジック バルブ ボイスで使えるウエイクワード「さくらさん」と「助けてコール」以外の12個の音声コマンドの紹介を聞くことができる
緊急時に「さくらさん! 助けて!」と発話することでマジック バルブ ボイスが点滅し「助けて!」を最長72時間連呼してくれる
音声コマンドの中でも特筆すべきは、もしもの場合に第三者の援助や支援が必要になった時にマジック バルブ ボイスが発話する「助けて!」コールだ。マジック バルブ ボイスのユーザーは緊急事態に陥った時に「さくらさん!助けて!」と発話することで、電球がフラッシュしながら「助けて」コールを最大72時間連呼してくれる。
地震だけではなく、昨今頻繁に日本列島を襲う大型台風による停電でもマジック バルブ ボイスの出番は多そうだ。前述したようにマジック バルブ ボイスは、被災時には単体で懐中電灯にもモバイルバッテリーにもなる頼れる実用ガジェットだ。
マジック バルブ ボイスは、10月1日からヤマダ電機で発売予定とのことだ。災害に備える真摯な気持ちも喉元過ぎれば何とやらだが、まだまだ防災ウィークの印象の強い内にマジック バルブ ボイスを手に入れてみてはどうだろうか。「Alexa!」「OK Google!」に飽きた人にも最適だ。今日から気分は寅次郎……。
訂正とお詫び:初出時、一部表記に誤りがございましたので、訂正いたしました。(2023年9月19日)
今回の衝動買い
・アイテム:ジーエム「マジック バルブ ボイス」
・価格:7900
T教授
日本IBMでThinkPadのブランド戦略や製品企画を担当。国立大芸術文化学部教授に転職するも1年で迷走。現在はパートタイマーで、熱中小学校 用務員。「他力創発」をエンジンとする「Thinking Power Project」の商品企画員であり、衝動買いの達人。
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