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ようやく発売されたOrbicの格安スマホ「FUN+ 4G」はサブ端末向き

2023年09月18日 12時00分更新

◆カメラ画質への期待は禁物

 Orbic FUN+ 4Gを使ってみて、物足りなく感じたのがカメラ。背面カメラは1600万画素(F2.0)+200万画素。200万画素カメラは、6月発表時のスペックシートには「マクロ」と書かれていたのですが、マクロ撮影モードはなく、そのような挙動もないので、おそらく深度測定用と思われます。

Orbic

16MP+2MPのデュアルカメラを搭載

 撮影画質は若干暗めで、鮮やかさに欠ける印象。AIによる被写体・シーン認識機能を備えていますが、オンにしても画質がさほど変わらないのが残念なところ。いわゆる“映え”を重視する人には向かないでしょう。「夜」モードがありますが、夜景写真の画質も今ひとつ。

Orbic

カメラアプリのGUIが一般的なAndroidスマホと異なるので、使い始めたときは少々戸惑ったが、すぐに慣れた

Orbic

明るい場所ではまずまずの画質で写るが、背景の空が白く飛んでしまった

Orbic

デジタル2倍ズームで撮影

Orbic

最大の8倍ズームで撮ると、画質はかなり粗くなる

Orbic

色鮮やかな料理は、結構きれいに写る

Orbic

背景をぼかす撮影もできるが、境界線のデジタル処理が雑になることも

Orbic

夜景は色味が不自然になったり、光源がぼけたりすることがあった

Orbic

手動で設定できる「プロモード」も搭載

 前面カメラは800万画素(F2.4)で、美肌補正を加えられる「美しさ」というモードを搭載。画質はまずまずといったところ。ただし、背景をぼかす「ボケ」モードは前面カメラでは使えません。自撮りを楽しむには物足りないでしょう。

 動画は背面・前面カメラともに最大HD(1080p)で撮影できます。静止画と同じように、画質は若干暗めで、屋外では空、屋内では明るい場所が白飛びする傾向が見られました。

◆ライトユーザーや仕事用のサブ端末にオススメ

 Orbicはスマホの新しい選択肢として期待したいところですが、第1弾として投入されるFUN+ 4Gは、物足りなく感じたのが本音。いまや5Gのエリアは全国に広がっており、2万円台で買える5Gスマホもあります。5Gに対応していないことは非常に残念。また、同価格帯のモデルと比べて、カメラの性能も見劣りするように感じました。

 長所を挙げると、ベーシックで持ちやすい形状、電池持ちがいい、そして、2枚目のSIMの代わりにmicroSDを挿せるデュアルスロットといったところ。つまり、電話やメッセージを主体に使うユーザーにはバランスのよい端末で、仕事用や海外渡航時のサブ端末として使うのもアリでしょう。ですが、やはり、もう少し安くなることを期待したいですね。

Orbic

大手キャリアや主要なMVNOのAPNはプリセットされている。2枚のSIMを装着して、2回線を使い分けることが可能

Orbic

Orbic FUN+ 4Gの付属品。充電用のACアダプタとUSBケーブルが同梱されている

  FUN+ 4G
メーカー Orbic
価格 約2万4800円
ディスプレー 6.1型液晶
画面解像度 720×1560
サイズ 約73.6×161.8×9.83mm
重量 192g
CPU Snapdragon 680
メモリー 4GB
ストレージ 64GB
外部メモリー microSD(最大1TB)
OS Android 12
4G対応バンド 1/3/5/7/8/18/19/20
/26/28/34/38/39/40/41
DSDS
無線LAN IEEE802.11ac
(2.4/5GHz対応)
カメラ画素数 16メガ+2メガ/イン8メガ
バッテリー容量 4000mAh
Qi ×
FeliCa/NFC ×/×
防水/防塵 IP54
生体認証 ○(指紋)
SIM形状 nanoSIM×2
USB端子 Type-C
イヤホン
カラバリ ブルー、ホワイト

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