2.5GbEにUSB 3.2 Gen2x2、最新高速インターフェース使えます
バックパネルの端子数は、上位モデルと比べれば少ない。ただ、オーディオ入出力が3ポートなのと、USBが若干少ないくらいだろう。とはいえB650 Pro RSもバックパネルだけでUSB 2.0×6、USB 3.2 Gen2×1、USB 3.2 Gen2 Type-C×1、USB 3.2 Gen1×2があるので、普通に使ていて不足を感じることはないだろう。なお、LANはRealtek「RTL8125BG」の2.5GbE。USBについてはフロント用にUSB 3.2 Gen2x2 Type-Cヘッダーも備えている。
また、バックパネルでもう1つポイントに挙げられるのがBIOS Flashボタン。ハイエンドモデルには当然搭載されているが、コスパも求められるモデルでこれを搭載しているのはめずらしいとともに、かなり心強い存在と言えるだろう。
電源を接続していればCPU未搭載の状態でもBIOS更新ができるのだ。たとえばRyzen 7000X3Dのように、後発のCPUを利用する場合で、購入したマザーボードのBIOSがまだこれに未対応のバージョンだった場合、通常ならBIOSが対応するCPUを搭載してBIOS更新→新たなCPUに載せ替えといった手順を踏むが、このボタンがあれば心配ない。つまり初めてAM5を組む方にも安心してオススメできる製品だ。
DDR5-7200のXMPメモリーを検証
無事起動&CPUにも問題なし
今回、アスクからCorsairのDDR5-7200メモリーであるVENGEANCE RGB DDR5 CMH32GX5M2X7200C34(DDR5-7200、16GB×2枚)をお借りした。
そのほかCorsair VENGEANCE RGB DDR5 CMH32GX5M2B5600C36(DDR5-5600、16GB×2枚)も用意した。CPUはRyzen 9 7900X3D、詳細な検証環境は以下のとおりだ。
【検証環境】 | |
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CPU | AMD「Ryzen 9 7900X3D」 (12コア/24スレッド、最大5.6GHz) |
マザーボード | ASRock「B650 Pro RS」(AMD B650) |
ビデオカード | ASRock「AMD Radeon RX 7600 Challenger 8GB OC」 |
メモリー | Corsair「VENGEANCE RGB DDR5 CMH32GX5M2X7200C34」 (16GB×2、DDR5-7200)、 Corsair「VENGEANCE RGB DDR5 CMH32GX5M2B5600C36」 (16GB×2、DDR5-5600) |
ストレージ | Crucial「P5 Plus CT1000P5PSSD8JP」(PCI Express 4.0 x4、1TB) |
OS | Windows 11 Pro |
AM5マザーボードでは常識ではあるが、初回起動時にメモリーのプロファイル(それがSPDのDDR5-4800だったとしても)を読み込むのにかなり時間を要する。そしてこれをパスすればどちらのメモリーもまずはDDR5-4800で起動する。OCメモリーではここからBIOS設定画面を開き、OCプロファイルを適用していく。
B650 Pro RSの場合は、OC Tweaker→DRAM Profile Configurationに進み、DRAM Profile SettingでXMP(またはEXPO)をロードするといった手順だ。この適用時もしばらく待たされたが、どちらもXMP設定どおりで無事起動している。
DDR5-5600に関してはBIOS画面のとおりVDDIO VoltageがDDR5メモリーの定格1.2Vに対してわずか0.05V引き上げた1.25V、肝心のSoC/Uncore OC Voltageも1.2Vととくに不安要素のない設定だった。もう一方のDDR5-7200については、VDDIO Voltageがかなりカツを入れた1.45V、そしてSoC/Uncore OC Voltageも先のDDR5-5600に対し0.1V引き上げられた1.3Vだ。
ただし1.3Vは許容の上限なので、つまり制限は効いている。DDR5-7200の、重いパフォーマンスに影響するだろう注意点だが、UCLK DIVI MODEがUCLM=MEMCLK/2になっている(デフォルト)。
このように、DDR5-7200という現在市販されているOCメモリーの中で比較的高クロックのメモリーも問題なく認識することが確認できた。そしてこの後各種ベンチマークを行なったが、動作に問題はなかった。
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