今回の新選オーディオレポートは、ドイツ・ベルリンで開催されたエレクトロニクスのイベント「IFA 2023」に出展した米SHURE(シュア)の新しいノイキャン搭載ワイヤレスヘッドホン「AONIC 50 Gen 2」を紹介します。ハイレゾに空間オーディオなど、様々な音楽の楽しみ方をカバーするシュアのフラグシップモデルです。イベント会場で試聴したインプレッションも報告します。
機能がさらに充実したGen 2。高品位なサウンドも継承
先代にあたる「AONIC 50」(Gen 1)は2020年に発売された、シュア初のアクティブノイズキャンセリング機能を搭載するワイヤレスヘッドホンです。色づけのない中立的なバランスなのに、音楽や映画やドラマのサウンドを再生すると、とても鮮やかな実体感が感じられる「生きたサウンド」がAONIC 50の大事な魅力です。
新世代のGen 2は初代機で好評を得たサウンドをそのままに、クアルコムの新世代のBluetoothオーディオ向けチップを搭載したことにより、数多くの新機能を追加しています。日本では9月29日に発売。価格はオープンですが、予想実売価格は5万5000円前後です。
本体のデザインもほぼそのまま変わっていませんが、側面イヤーカップに配置していたブランドロゴがマットブラックになり、アーム部分の色もシルバーからブラックに統一され、Gen 2は全体にクールなルックスになりました。カラーバリエーションはブラック1色です。
クアルコムのチップは型番に関する情報は公開されていませんが、性能と効率の両面でパフォーマンスが向上しています。処理性能の余裕が生まれたことで、アクティブノイズキャンセリング(ANC)やイコライザーがさらに充実しています。駆動時の消費電力も少なくなりました。フル充電からの約20時間から約45時間にジャンプアップしています。
Bluetoothオーディオのコーデックも先代のaptX HD(最大48kHz/24bit)とLDACによる「ハイレゾワイヤレス再生対応」から、最大96kHz/24bitをサポートするaptX AdaptiveとLDACの両対応に強化されています。
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