山根博士のグロスマレビュー
HTCから5Gスマホ「HTC U23 Pro」登場! カメラが4眼でメタバースにも使える
HTCから5Gに対応したミドルハイレンジモデル「HTC U23 Pro」が海外で発売となった。HTCのスマートフォン新製品は昨年日本でも発売された「Desire 22 Pro」以来、ほぼ1年ぶりだ。今回は台湾発売モデルを使う機会に恵まれたのでレビューをお届けする。
◆上品ボディーのミドルレンジモデル
HTC U23 ProはチップセットにクアルコムのSnapdragon 7 Gen 1を搭載している。同チップセットはSnapdragon 778Gの後継でありGPU性能などを高めたモデルだ。メモリーは8GBまたは12GBを搭載、ストレージは128GBでmicroSDカードで拡張可能だ。ディスプレーは6.7型(2400×1080ドット)のOLEDでコーニングのGorilla Glass Victusを採用している。
本体のカラバリは2色でコーヒーブラックとスノーホワイト。側面からフロント側のベゼルまでを同じ色のボディーが覆っている。バッテリーは4600mAhで33W充電に対応、ワイヤレス充電も15Wで可能だ。さらにワイヤレスイヤホンのケースなどを背面に置いてワイヤレス充電できる、リバース充電にも対応している。
コーヒーブラックは名前の通りコーヒーの色合いそのもの。背面のHTCロゴも見やすくプリントされている。本体サイズは約77.1×166.6×8.9mm、重量は205gと大きさは一般的。片手でも楽に持つことができる。
スノーホワイトは上品な色合いだ。カメラのレンズのモールドはコーヒーブラックが本体と同じ色であるのに対し、スノーホワイトはゴールド系の色で仕上げた。なお、どちらの色のモデルもボディーは樹脂製のためケースをつけて運用したい。
指紋認証センサーはディスプレー埋め込みではなく本体側面に配置されている。電源ボタン兼用で若干くぼんでいるため誤操作しにくい。その上にあるのはボリュームボタンだ。側面は角のエッジを立てた断面形状のため握ったときにひっかかりやすく持ちやすい。
ミドルレンジモデルということでヘッドフォン端子を本体上部に備えている。本体下部はUSB Type-C端子とSIMカードスロットという一般的なデザイン。デュアルSIMまたはシングルSIM+microSDカードの組み合わせが利用できる。
OSはAndroid 13を搭載。プリインストールアプリはAndroid標準に加え、HTCオリジナルがいくつか入っている。特にHTCのVRヘッドセット「VIVE」シリーズと連携できるように、VR関連のアプリがプリインストールされているのが特徴だ。HTCのメタバーススペース「VIVERSE」をHTC U23 Proから直接利用可能で、アバター作成アプリやメタバース空間向けのウォレットアプリも入っている。
なお、VIVERSEを使ってみたがHTC U23 Proのスペックがミドルレンジということもあり、若干の重さを感じた。とはいえスマートフォンから気軽にメタバースを体験できる点はHTCらしい取り組みだ。
ベンチマークの測定結果はAnTuTuが55万4036、GeekBenchのシングルコアが947、マルチコアが2479ということで、チップセット相応の結果が出た。メタバースや後述する高画質カメラを使うことを考えるともう少しスペックが欲しいところだ。また、台湾での価格は1万6990台湾ドル(約7万7000円)からとなっている。
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