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作業用のストレージとして装着したい

1TBモデルで1万円切りのWD Blue SN580 NVMe SSDが高コスパかどうかを実際に試した

2023年08月18日 09時00分更新

1TBモデルで1万円切りのWD Blue SN580 NVMe SSDが高コスパかどうかを実際に試した

 ストレージは、いくらでも容量があるに越したことはない。もちろん、容量だけ考えればHDDの方が8TBでも1万5000円前後で手に入る。しかし、撮影した写真を現像したり、動画を編集したりといった作業をしようとすると、読み書き速度の良し悪しで効率が大きく左右される。そう考えると、やはりNVMe SSDを使うというのが賢い選択だが、少しでも容量は多くしておきたい。

 そんなコスパを重視したいユーザーにオススメしたいのが、Western DigitalのM.2接続NVMe SSD「WD Blue SN580 NVMe SSD」シリーズだ。従来の「WD Blue SN570 NVMe SSD」の後継モデルで、インターフェースがNVMe PCIe 3.0×4からNVMe PCIe 4.0×4に変更され、コストは抑えつつパフォーマンスアップが図られた製品だ。

 中国製SSDでも1TBモデルが1万円を切る製品があるが、「WD Blue SN580 NVMe SSD」シリーズは、コントローラーがWD(SanDisk)製であることとNANDフラッシュがTLCであることを考えると、コスパの良さが光る。

 今回はWD Blue SN580の1TBモデルをお借りしたので、その実力を検証してみた。

WD Blue SN580 NVMe SSDの主なスペック
容量 2TB 1TB 500GB 250GB
型番 WDS200T3B0E WDS100T3B0E WDS500G3B0E WDS250G3B0E
フォームファクター M.2 2280
NAND型 WDC TLC
コントローラー 非公開
インターフェース NVMe PCI Express 4.0 ×4
シーケンシャルリード 4150MB/秒 4000MB/秒
シーケンシャルライト 4150MB/秒 3600MB/秒 2000MB/秒
ランダムリード(4KB) 60万 IOPS 45万 IOPS 24万 IOPS
ランダムライト(4KB) 75万 IOPS 47万 IOPS
TBW(総書込容量) 900TBW 600TBW 300TBW 150TBW
保証期間 5年間保証
WD Blue SN570 NVMe SSDの主なスペック
容量 1TB 500GB 250GB
型番 WDS100T3B0C WDS500G3B0C WDS250G3B0C
フォームファクター M.2 2280
NAND型 TLC
コントローラー 非公開
インターフェース NVMe PCI Express 3.0 x4
シーケンシャルリード 3500MB/秒 3300MB/秒
シーケンシャルライト 3000MB/秒 2300MB/秒 1200MB/秒
ランダムリード(4KB) 46万 IOPS 36万 IOPS 19万 IOPS
ランダムライト(4KB) 45万 IOPS 39万 IOPS 21万 IOPS
TBW(総書込容量) 600TBW 300TBW 150TBW
保証期間 5年間保証

最大4150MB/秒のシーケンシャルリードと最大600TBWの耐久性

1TBモデルで1万円切りのWD Blue SN580 NVMe SSDが高コスパかどうかを実際に試した

Western Digital「WD Blue SN580 NVMe SSD」のパッケージ。WD Blueシリーズを踏襲したデザインなので、型番をしっかり確認して購入しよう

 パッケージは従来モデルを踏襲しており、購入時は間違いのないよう、しっかりとシリーズナンバーを確認する必要はあるが、製品を見ると基板の色が青色から黒色となり、むしろ「WD_BLACK」シリーズに近い。

1TBモデルで1万円切りのWD Blue SN580 NVMe SSDが高コスパかどうかを実際に試した

WD Blue SN580は、WD BlueシリーズというよりWD_Blackシリーズのような基板が黒くチップの構成も近い

1TBモデルで1万円切りのWD Blue SN580 NVMe SSDが高コスパかどうかを実際に試した

こちらは、従来モデルのWD Blue SN570。基板の色は青色でインターフェースの違いもあり、チップの構成も違う

 1TBモデルは、片面にNANDフラッシュチップが1つにコントローラーチップを配した、シンプルな構成。キャッシュ用のDRAMは非搭載だ。インターフェースが変わったことで、コントローラーのチップも変わっている。

 インターフェースがNVMe PCIe 4.0×4になったことで、転送速度が向上したことは言うまでもないが、ハイブリッドSLCキャッシュを使用したバースト書き込みにより、大きなファイルの高速コピーを可能にするnCache 4.0テクノロジーを採用。シーケンシャルリードで最大4150MB/秒(1TB以上)と、従来モデルより650MB/秒速くなっている。また、耐久性の指針となる総書き込み容量(TBW)は1TBで最大600TBWとWD Blue SN570と同じだが、今回は2TBモデルも用意されており、こちらは最大900TBWとなっている。

1TBモデルで1万円切りのWD Blue SN580 NVMe SSDが高コスパかどうかを実際に試した

WD Blue SN580のコントローラー。自社ブランドのSanDiskのチップを使用している

1TBモデルで1万円切りのWD Blue SN580 NVMe SSDが高コスパかどうかを実際に試した

WD Blue SN580のNANDチップ。刻印が薄いが、やはりSanDiskのチップを使用している

1TBモデルで1万円切りのWD Blue SN580 NVMe SSDが高コスパかどうかを実際に試した

WD Blue SN570のコントローラー。SanDiskのチップを使用しているが、サイズはひとまわり小さい

1TBモデルで1万円切りのWD Blue SN580 NVMe SSDが高コスパかどうかを実際に試した

WD Blue SN580のNANDチップ。こちらもSanDiskのチップだが、WD Blue SN580とは違うものを使用している

 チップは、NANDフラッシュもコントローラーも自社ブランドであるSanDisk製で、他社に頼らず自社で賄える数少ないメーカーの1つだ。

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