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【今月の自作PCレシピ・大阪編】小型高性能&空冷最強のゲーミングPC

2023年08月19日 13時00分更新

 動画や音楽の視聴、ゲーミングといった用途やコスト、筐体サイズを重視するなど、自分好みに組み立てられるPC自作。ただ、その自由度の高さに比例して、パーツ選定にはある程度の知識や時間が必要になる。

 そんなパーツ選定に悩まずに済むよう、秋葉原の主要パーツショップ店員に聞いたオススメパーツ構成を紹介。コスト重視の激安から、最新ゲームをヌルヌル表示でプレイできるゲーミング構成まで、さまざまなPC構成を毎月お届けしよう。

 秋葉原や通販で、“○○○を快適に楽しめるPC自作パーツをサクッと買いたい!!”、“どんな構成が良いのか見当がつかない”といった人は注目してもらいたい。

【PCワンズ】
リビングに溶け込む小型高性能ゲーミングPC

 いつもは秋葉原のショップスタッフおすすめのレシピを紹介しているが、筆者の気軽なひとり旅に合わせて大阪日本橋と、福岡博多のショップを巡ってきた。先月の福岡博多の「アプライド博多店」に続いて、今月は西の秋葉原とも呼ばれる大阪日本橋のPCパーツショップにお邪魔して、おすすめの自作PCレシピを聞いた。

大阪観光で西の秋葉原とも呼ばれる、大阪・日本橋商店街 でんでんタウンに行ってきた

 大阪日本橋では、PCパーツショップの「PCワンズ」をはじめ、秋葉原でもおなじみの「ツクモ日本橋店」、「ドスパラ大阪・なんば店」、そして関西の家電量販店だが、自作PCパーツもPCパーツショップに劣らず在庫している「ジョーシン日本橋店」に足を運んだ。まずは「PCワンズ」と「ツクモ日本橋店」スタッフのレシピを紹介していこう。

ジョーシンの模型専門店「スーパーキッズランド本店」。ちらっと覗くと、欲しかったガンプラを発見。即購入、ホテルで梱包して、宅急便で自宅に発送することに

かつて秋葉原にもあった「OAシステムプラザ」。看板がそのまま残っていたので、思わず撮影してしまった

スタッフも古株ぞろい、人気パーツショップ「PCワンズ」

 まずは大阪の人気PCパーツショップ「PCワンズ」だ。店頭には行けないが同店配信の「ワンズちゃんねる」(毎週木曜日 19時~)を楽しんでいるという人も多いだろう。昔ながらのパーツショップで、スタッフのなかには、P55C MMX Pentiumなど、趣味の時代(DOS/V)の頃から自作をたしなんでいる濃い人も多い。

 そんなPCワンズでは、ゲームや配信だけなくNVIDIA RTX T(旧Quadro)シリーズを使った3D CAD系など、自分が必要としているPCを相談して組んでもらえるフルカスタマイズPCサービスを行なっている。

レジカウンターの上には、価格表がずらりと並んでいる。この雰囲気大好きです!

自分の好みを反映したフルカスタマイズPC。本格水冷を使ったPC構成を受け付けているのが珍しい

最近はじめたというシークレット・パワーアップサービス。デルなどのメーカーPC/BTO PCの中身をパワーアップ。奥様にナイショで、性能アップを図りたい人は相談してみよう(口裏合わせもOKとか)

パーツの製品写真が入ったトールケースがズラリと並んでいた。半地下には液晶ディスプレーやゲーミングチェアなどが置いてあった。自作パーツだけなく、周辺機器も合わせて相談できる

 購入者の利便性を考えたサービスが盛りだくさんなのも同店の特徴。パソコン、自作パーツなどの無償での簡易診断に、事前動作確認サービスや、CPUとマザーボードの購入時のCPU取り付け、マザーボードBIOSのアップデートサービスなど、さまざまなサービスを無償で行なっている。各種サービスのなかでも目を引いたのが、OSインストールUSB作成サービス。メディアで提供されるDSP版Windowsとともに、USBメモリー(8GB~32GB)を購入すれば、インストールUSBを作成してくれる。

光学ドライブ非搭載が主流になっているだけに、ぜひとも活用したい

 また、同店では中古のPCパーツや、スマホなども扱っているが、中古品は1ヵ月以内であればユーザー都合による返品を受けつけている。スマホの新品相当(Sランク)など、購入時から状態が変わってしまう場合は対象外になるが、バッテリーの持ちが今ひとつだった、ビデオカードの性能が思ったほど出なかったといった理由でも返品できるのは助かる。

スリム型のハイスペックレシピが完成

 そんなPCワンズで自作レシピを提案してくれたのが、同店スタッフで自作歴が約11年(これでも同店の中では、短いほう)という西野さんだ。そのレシピは「PCワンズ」らしく、尖った仕様になっている。

BTOなどにはない、こだわりのレシピを考えてくれた西野さん。第2世代Core iから自作しているという

 ビジネス用途ではなく、リビングに溶け込むデザインのスリム型とあって、注目を集めるFractal Designの新作コンパクトケース「Ridge PCIe 4.0」をベースに、BTO PCでもみないPCワンズらしい1台を提案してくれた。

西野さん提案のレシピの総額は、Windows 11 Homeを含めて34万984円

インテリアに溶け込みつつ、最新ゲームや動画編集をスムーズに楽しめるハイスペックPC
CPU インテル「Core i7-13700F」
(16コア/24スレッド、最大5.20GHz)
5万5900円
CPUクーラー JONSBO「HX6200D-BK」
(トップフロー型、120mmファン)
5680円
マザーボード ASUS「ROG STRIX B760-I GAMING WIFI」
(インテルB760、Mini-ITX)
3万5860円
メモリー G.Skill「F5-6000J3636F16GX2-RS5K」
(16GB×2枚、DDR5-6000)
1万5064円
SSD Samsung「980 PRO 2TB MZ-V8P2T0B/IT」
(2TB M.2 SSD、PCIe 4.0)
1万8280円
ビデオカード ASUS「ProArt GeForce RTX 4070 Ti OC edition 12GB GDDR6X」
(GeForce RTX 4070 Ti、12GB GDDR6X)
13万9800円
PCケース Fractal Design「Ridge PCIe 4.0」
(ブックタワー)
2万5800円
電源ユニット CORSAIR「SF850L CP-9020245-JP」
(850W、80PLUS GOLD)
2万5880円
OS マイクロソフト「Windows 11 Home」パッケージ版 1万8720円
総額(税込)   34万984円

※価格は8月11日調べ。店頭価格ならびに在庫を保証するものではありません。

 コンパクトでも妥協はしたくないと、ギリギリを攻めたという西野さん。「Ridge PCIe 4.0」はスリム型に分類されるブックスタイルで、幅110mm、高さ395.4mm、奥行き374mmになっている。高さが395.4mmとあって大きな印象を受けるが、ミドルタワーケースと比べればコンパクトだ。

 そんなコンパクトな筐体に、Core i7-13700Fや、GeForce RTX 4070 Tiといったハイエンドなパーツたちを組み合わせている。インテリアに溶け込みつつ、最新ゲームや動画編集をスムーズに楽しめるハイスペックな1台に仕上がっている。

ビジネス用途で多いスリム型ケースだが、それとは異なるスタイルで、おしゃれなデスクの上や、リビングなどにもマッチする

ビデオカードやCPUクーラー側のサイドパネルは、ほぼ全面にスルーホールが設けられる

左サイドの上部には140mmファンを装備している。ファンを搭載した状態では、ビデオカードは約57mmまでに制限される

新作だけあって、最近の小型ケース選びのポイントになる、最大3スロット厚のビデオカードに対応している

ブラックモデルも用意する

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