ASUS Dual GeForce RTX 4060 OC Edition 8GB GDDR6をレビュー
コンパクトな2連ファンのRTX 4060、ゲーム10本で実力検証
ASUS製のエントリー向け
「GeForce RTX 4060」搭載カード
Ada Lovelace世代のGeForceの中で、現在最もエントリーポジションに近いのが「GeForce RTX 4060」。VRAM 8GBという仕様が良くも悪くも話題になったが、最新ゲームタイトルのほとんどを最高画質で快適に遊べるポテンシャルを秘めており、かつAmpere世代のRTX 3060 Tiや3060よりも少ない消費電力で動作する。
加えてDLSS 3の構成要素であるDLSS FG(Frame Generation)に対応するなど、付加価値の高さに軸足を置いたGPUである(RTX 4060の評価についてはファーストレビュー(https://ascii.jp/elem/000/004/143/4143045/)も参照されたい)。
すでにRTX 4060は各社からさまざまな趣向の製品が発売済みだが、今回筆者はASUS製のファクトリーOCモデル「ASUS Dual GeForce RTX 4060 OC Edition 8GB GDDR6」(以下、ASUS Dual GeForce RTX 4060)を試す機会に恵まれた。簡単ではあるが最新ゲーム、とりわけVRAM消費量の多いとされるゲームも含め検証してみたい。
外見とスペックをチェックする
まずはASUS Dual GeForce RTX 4060の外見からチェックしよう。カード全長は227.2mm、幅123.24mm、厚みは2.5スロット厚とほど良い大きさのカードである。2基のAxial-Techファンを囲むカバーの一部がスモークグレーになっているなど、一見シンプルなデザインだがちょっとオシャレな感じを出しているのはポイントが高い(半透明パーツを使うのは同社のProArtシリーズの影響だろう)。
ブーストクロックはデフォルトが2505MHz、同社製ツール「GPU Tweak」を導入してOCモードに変更することで、2535MHzまで上昇する。定格ブーストクロックが2460MHzなので、それぞれ定格の1.8%/3%のOCとなる。メモリーのデータレートはリファレンスと同じ17Gbps相当となる。
また、カード上部のモード切替スイッチを操作することでカードの動作モードをP(Performance)モードとQ(Quiet)モードから選択できるが、ファンの静音設定が変わるだけでブーストクロックやTGP(Total Graphics Power)の設定に影響はない。
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