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驚く高画質! iPhoneカメラを「Macのビデオ会議」に使う方法

2023年08月01日 09時00分更新

Macのビデオ会議カメラにiPhoneを使う方法を紹介する

 案外とご存知ない方も多いがiPhoneとMacを一緒に使うと、魔法のように連携させて使うことができる。たとえば、iPhoneで「コピー」したテキストをMacで「ペースト」することができるし、Macで書類を開いてiPadで手書きの注釈を加えることもできる。

 そんな便利な機能が「連携(Continuity)」だ。連携機能は、同じWi-Fi環境下に、同じApple IDでログインすることで可能となる。そんな、連携機能の中でも、便利な機能のひとつが「連携カメラ」だ。

高性能な「iPhoneのカメラ」を使わない手はない!

 連携カメラ機能を使うと、iPhoneの超高品質なカメラをMacのカメラとして利用することができる。

iPhoneをポータブル三脚に取り付けると、カメラ位置を自由に設定できる

 最近(2019年以降)のMacのカメラはかなり高品位なものが使われているが、それでもiPhoneのカメラには及ばない。もっと旧型のMacならなおさらだ。MacのFaceTimeカメラ(アップル製品のインカメラをこう呼ぶ)は、同価格帯のWindowsのものよりかなり優秀だが、それでもiPhoneのカメラには敵わない。

 とりわけ、iPhoneのカメラが素晴らしいのは、明るさが十分でない場所でもきれいに撮影できる点だ。多くの方は、そのiPhoneのカメラの高感度性能の恩恵に預かっていると思うが、それをMacのビデオ会議で使えると思えば、その便利さがご理解いただけることと思う。

 また、カメラが別体であることのメリットもある。

 たとえば、MacBookシリーズのモニターを自分が見やすい角度に調整すると、カメラには頭頂部しか写らないということもよくある。見栄えよくカメラに写る角度にすると、こんどはディスプレイが見にくい角度になる。

 iPhoneをカメラとして利用すると、こうした問題も解決する。

同じApple IDにログインして「カメラ」として選択するだけ

 利用方法は簡単。同じApple IDにサインインしているiPhoneが、同じWi-Fiに接続していれば、ビデオ会議のカメラの選択肢として表示されるはずだ。それを選ぶだけ。

ビデオ会議の時は、カメラとしてiPhoneを選択するだけ

 iPhoneをスタンドなどで立てて自分を良いアングルで写す事もできるし、手元や周りの風景などを写して、ハンドリング可能な小型カメラとして利用することもできる。カメラが別体となることで、可能性は大きく広がる。

 iPhoneに搭載されているAシリーズチップの高度な機能を使って、映像に特殊効果を施すこともできる。「ポートレートモード」の機能を使って背景をかなり自然にボカすこともできるし、スタジオ照明の機能で顔を明るく、背景を暗くして、自分をはっきりと際立たせることもできる。

自動でトリミングすることでカメラが話者を追うように見える「センターフレーム」や、背景をボカす「ポートレートモード」を利用できる

 何よりカメラ位置を自由に設定できるので、自分が魅力的に見えるカメラアングルを設定できる。専用のウェブカメラを持っていなくても、専用のウェブカメラ以上のクオリティで撮影可能なiPhoneのカメラ連携機能。ぜひ活用したい。

 

筆者紹介――村上タクタ
 趣味の雑誌を30年間に600冊ほど作ってきた編集者・ライター。バイク雑誌「ライダースクラブ」で仕事を始め、ラジコン飛行機雑誌「RCエアワールド」、海水魚とサンゴ飼育の雑誌「コーラルフィッシュ」、デジタルガジェットの本「flick!」の編集長を約10年務めた後退職。現在フリーランスの編集者・ライターであり、ウェブメディアThunderVoltの編集長。HHKBエバンジェリスト、ScanSnapアンバサダー、mmhmmヒーロー。iPhone、iPadなどのデジタルガジェットや、バイク、クルマ、旅、キャンプ、絵画、日本酒、ワインと家族を愛する2児の父。

 

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