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コードインタープリターの使い方

仕事に使えるChatGPT データを分析して、パワポ資料を作ってもらう

2023年08月04日 09時00分更新

「Code Interpreter」とは

 7月7日、ChatGPTの有料プラン「ChatGPT Plus」ユーザー向けに「コード・インタープリター(Code Interpreter)」機能が追加された。

 Code Interpreterを有効化すると、ChatGPT内にサンドボックス化された(インターネットから切り離された)Python実行環境(2023年8月現在バージョンは3.8.10)および一時的なディスク領域を利用できるようになる。

 ChatGPTはコードの生成まではできたが、コードを実行するには、ローカルPCで開発環境を整えるか、「Google Colab」などのウェブサービスを利用する必要があった。

 しかし、Code Interpreterを使えばコードの生成だけではなく「コード実行」「結果の提供」まですべてChatGPT内で完結できるようになったのだ。

 とはいえ非エンジニアには「なんのことやら」かもしれない。こう言うとわかりやすいだろうか。

 ExcelなどのファイルをChatGPTにアップロードし、「このデータを分析して」などとざっくり指示するだけで、いい感じにデータを分析してくれる。さらにそこから「表からグラフを作って」「作ったグラフに説明文を加えたPowerPointファイルを作って」といった指示もできてしまう。もちろん作ったグラフやファイルはダウンロード可能だ。

Code Interpreterを有効化する

 それではCode Interpreterを有効化する方法を紹介しよう。ChatGPT Plusに加入していることが前提となる。

 ChatGPT Plusについて詳しくはこちら

「Setting & Beta」を選択

 画面左側サイドバーの一番下にあるアカウント名をクリックすると表示されるメニューから「Setting & Beta」を選択する。

「Code Interpreter」を有効化

 「Setting」画面が表示されるので左側から「Beta Features」タブを選択、一番下の「Code Interpreter」にチェックを入れる。これで有効化は完了だ。

「GPT-4」「Code Interpreter」を選択

 「New Chat」で新しいチャット画面を開き、画面上部から利用するモデルを「GPT-4」に、さらにその下に表示される「Code Interpreter Beta」を選択する。

 以上でCode Interpreterが使える状態になっているはずだ。プロンプト入力欄の左に「+」アイコンが表示されており、クリックするとファイルをアップロードできるようになっている。

QRコードを作成しよう

 まずはOpenAIがTwitterで公開していたこのデモを試してみよう。

 スクリプトはシンプルに「「https://ascii.jp/」のQRコードを作製して表示してください」とだけ入力した。

作成されたQRコード

 一瞬でQRコードを作成、表示された。ここで注目してほしいのが赤枠の部分。

「Show work」をクリック

 「Fnishing Working」とは、ChatGPTが内部的にPythonなどで何らかの処理をしていることを示している。何をやっていたか知りたいときは「Show work」をクリックすればいい。

表示されたPythonのコード

 Show workをクリックすると、画面が開き、ChatGPTがQRコードを生成する際に書かれたPythonのコードが表示された。

コードの解説

 ここで「作成したコードについて詳しく解説して」と入れると、コードの内容や使用しているライブラリ、関数などについて詳しく説明してくれる。この応用で他の人が書いたコードの解析なども簡単にできる。

QRコードリーダーで読み込んだところ

 作成されたQRコードを「Googleレンズ」アプリで読んでみたところ、しっかり埋め込まれたリンクが表示されていた。

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