さまざまな音源を立体サウンド化する
ソニー独自の360SSM対応
サウンドはHi-Fiリスニングを狙った高音質というよりも、キホンを立体サウンドとしたところにも本機の特徴があります。もちろん通常のステレオ再生にも対応していますが、本体にはさまざまな音源から立体サウンドをつくりだすソニー独自の「360 Spatial Sound Mapping(以降、360SSM)」という音響技術も搭載しています。
360SSMでは、HT-AX7の本体スピーカーから音の波を出力して、独自のデジタル演算処理によってスピーカーが存在しない場所にも実際に音場を生成します。加えてソニー独自のアップミキサーのアルゴリズムにより、2チャンネルのステレオ音源も立体サウンドに変換します。
本機のリスニングスタイルは、スマホやタブレットをBluetoothで接続してから、本体の天面に着脱できる2つのリアスピーカーをユーザーの耳の横から少し後ろ側の半径1〜1.2メートルの位置に配置します。
本機とスマホなどソース機器とのペアリングから、ペアリング完了後のリモコン操作にはソニーのモバイルアプリ「Home Entertainment Connect」を使います。アプリでできる基本操作の多くは、本体のボタンでもできるほど機能の内容はシンプルです。
HT-AX7は2台のBluetooth機器と同時につなげるマルチポイント接続にも対応しています。マイクも内蔵しているので、タブレットで再生している動画の音声を聴いている最中、スマホに着信があればハンズフリー通話に切り換えることもできます。
次回はHT-AX7の試聴インプレッションを中心にレポートします。本機の課題にも触れながら、一歩踏み込んだ使いこなし方を考えてみたいと思います。
製品ジャンル | ワイヤレススピーカー |
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ブランド | ソニー |
製品名 | HT-AX7 |
直販価格 | 7万7000円 |
ユニット | フロントスピーカー 49×71mm(2基)、リアスピーカー 直径60mm(2基) |
Bluetooth | AAC/SBC |
連続再生時間 | 約30時間 |
外形寸法 | 306W×97H×123Dmm(フロント)、122φ×39Hmm(リア1個) |
質量 | 1.4kg(フロント)、295g(リア1個) |
筆者紹介――山本 敦
オーディオ・ビジュアル専門誌のWeb編集・記者職を経てフリーに。取材対象はITからオーディオ・ビジュアルまで、スマート・エレクトロニクスに精通する。ヘッドホン、イヤホンは毎年300機を超える新製品を体験する。国内外のスタートアップによる製品、サービスの取材、インタビューなども数多く手がける。
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