カード紐付けのQRコード決済は「ドコモ、KDDI、楽天」の3強
楽天経済圏としては多様な決済手段を持っているのが大きい。
楽天カードとしては、プラスティックカードとして、ビザやマスター、JCB、アメックスといった決済ブランドのカードを発行できる。非接触に関してはNFCのタッチ決済だけでなく、Suicaや楽天Edyに対応。もちろん、QRコード決済も提供している。
楽天経済圏としては、3000万を超える発行枚数を誇る楽天カードがあるため、ユーザー基盤が盤石だ。
実際、MMD総合研究所が調べたデータによると「QRコード決済に紐付けているクレジットカードは」という調査において、楽天ペイは68.4%のユーザーが楽天カードを紐付けていると回答している。
この調査データを見ると、実はd払いが79.8%と他社を圧倒するデータをたたき出している。つまり、d払いユーザーはdカードを紐付けて使っている人がほとんどなのだ。
実際、dカードに関しては、6月28日付けでdカードGOLDのユーザーが1000万を突破したという。dカードGOLDは年間費1万1000円となかなかの金額設定だ。それでも、ドコモの携帯電話やドコモ光の通信料金の10%がポイントとして付与され「年間1万1000円支払ってもお得になる」ということで、ドコモの「ユーザーをガッチリと囲い込む」という戦略にハマっているのだ。
MMD総研のデータではau Payでは55.8%で、au Payカードが紐付けされているという。一方で、PayPayは46.9%しかなく、4サービスのなかで最低の割合となっている。
つまり、楽天、ドコモ、KDDIはクレジットカード発行でユーザーを囲い込みつつ、スマートフォン決済サービスも使わせているという傾向が読み取れる。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります