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PayPayの失策、楽天ペイの猛攻

2023年07月26日 07時00分更新

カード紐付けのQRコード決済は「ドコモ、KDDI、楽天」の3強

 楽天経済圏としては多様な決済手段を持っているのが大きい。

 楽天カードとしては、プラスティックカードとして、ビザやマスター、JCB、アメックスといった決済ブランドのカードを発行できる。非接触に関してはNFCのタッチ決済だけでなく、Suicaや楽天Edyに対応。もちろん、QRコード決済も提供している。

 楽天経済圏としては、3000万を超える発行枚数を誇る楽天カードがあるため、ユーザー基盤が盤石だ。

 実際、MMD総合研究所が調べたデータによると「QRコード決済に紐付けているクレジットカードは」という調査において、楽天ペイは68.4%のユーザーが楽天カードを紐付けていると回答している。

 この調査データを見ると、実はd払いが79.8%と他社を圧倒するデータをたたき出している。つまり、d払いユーザーはdカードを紐付けて使っている人がほとんどなのだ。

 実際、dカードに関しては、6月28日付けでdカードGOLDのユーザーが1000万を突破したという。dカードGOLDは年間費1万1000円となかなかの金額設定だ。それでも、ドコモの携帯電話やドコモ光の通信料金の10%がポイントとして付与され「年間1万1000円支払ってもお得になる」ということで、ドコモの「ユーザーをガッチリと囲い込む」という戦略にハマっているのだ。

 MMD総研のデータではau Payでは55.8%で、au Payカードが紐付けされているという。一方で、PayPayは46.9%しかなく、4サービスのなかで最低の割合となっている。

 つまり、楽天、ドコモ、KDDIはクレジットカード発行でユーザーを囲い込みつつ、スマートフォン決済サービスも使わせているという傾向が読み取れる。

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