付属のビットは全48種類。定番はもちろん、特殊なネジもそろっているので、小型機器なんかを分解している人には結構便利です。なお、トルクが強くないこともあって、大きなビットはありません。プラスでいえばPH2までなので、あくまで精密ドライバーと考えておきましょう。
ビットはケースにマグネットでくっついているので、勝手に外れてぐちゃぐちゃにならないのもいいところ。表と裏に24種類ずつ格納されています。
ちなみに、このビットがくっついているケースはプラスチックですが、これをしまうカバー部分はアルミ製の質感高いもの。見た目にもカッコイイので、こういった部分にも所有欲がくすぐられます。
ピンセット、マグネタイザー、マグネットマットなど
ドライバー以外の付属品が実用的
ドライバー以外の付属品が実用的
ドライバーとビット、そしてケースというメインのアイテムだけでだいぶ満足感がありますが、実は、それ以外の付属品も実用的。
スマホやタブレット、ゲーム機などの修理が想定されているのか、こじ開けに使うピック(2種類)やヘラ、吸盤、SIMピン等が同梱されていました。
個人的に実用的だと思ったのは、ピンセットとマグネタイザー、そしてマグネットマットの3つです。
まずピンセット。これ、普通のピンセットではなく非磁性となっており、磁力を帯びていません。これの何がいいかといえば、小さなネジがピンセットにくっつかないこと。
ネジ穴にピンセットでネジをセットする、というシーンは多いのですが、この時、ピンセットが磁力を帯びていると、せっかくセットしたネジがくっついて来てしまうのです。これが防げるというだけでも、非磁性のピンセットは非常に便利です。
続いて、マグネタイザー。ビットを磁化するのに使う道具です。ビットをドライバーに装着し、「Magnetize」と書かれている四角い穴に数回出し入れしてやると、ビットが磁力を帯びます。これで、ネジがビットにくっついてくれるようになります。
この逆に、磁力をなくしたい場合は、「Demagnetize」と書かれている上の部分で数回こすりましょう。
最後が、マグネットマット。ただのゴム磁石なんですが、白いラインで領域が区切られているため、ネジの種類や外した順番ごとに並べる、といったことが簡単にできるのがポイント。多少斜めにしてもネジは動かないので、失くし難いというのもメリットです。
普通のお皿とかでもいいのですが、ひっくり返してネジを失くしたことがある……といううっかりさんには、マグネットマットはかなり便利に感じるハズです。というか、感じました。
精密ドライバーというだけあって力は強くないが
手に入れて使いこなしたくなる工具
手に入れて使いこなしたくなる工具
小さなペン型ということもあって、トルクは弱め。2×4材の端材に3mmの木ネジ(16mm)がどこまで入るか試したところ、入ったのはたったの約5mm。もちろん、こういった用途で使う道具じゃないというのもありますが、力が強くないというのはわかってもらえるでしょう。
そうはいっても、小さなネジの頭を潰せるくらいには強力なので、押し付けが足りずに空回りさせるというのはNGです。また、強く締めようと最後まで電動で回すと、プラスチックに切られたネジ穴なんかは簡単にバカになります。
このあたりの力加減は慣れるしかないので、練習しておきたいところ。怖ければ電動を頼るのは途中までで、最後は手締めする方が安全ですね。
利用に注意が必要で扱いが難しいなら手動でいいのでは……ということに気づいてしまいそうになりますが、それはそれ。ガジェットとして魅力的だという点だけで、手に入れたくなる工具です。
●お気に入りポイント●
・充電がUSB Type-C
・ビットも含め、付属品が実用的
・ちっこい電動工具っていうだけで欲しくなる
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