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MSIの背面コネクター搭載マザー「PROJECT ZERO」がBTO PCに

マザーボードの新機軸!? STORMが背面コネクター搭載マザーを採用したBTO PC発売

2023年07月20日 11時30分更新

 STORMとMSIは7月19日、共同で発表会を実施。BTO PCの新モデル「新界」シリーズと「幻界」シリーズを発表した。

 これらのシリーズは、MSI初の背面コネクター搭載マザーボード「B760M PROJECT ZERO」を採用した製品となる。内覧会ではPCの実機が展示されており、製品サンプルを見ることができた。

MSIの新マザーボード、B760M PROJECT ZERO

B760M PROJECT ZEROの主な特徴

背面の様子。コネクター類が背面基盤に配置されている

 MSIのPROJECT ZEROシリーズは、今年5月末~6月初めにかけて開催された「COMPUTEX TAIPEI 2023」にて展示されていた製品で、当時はコンセプトモデルとして展示ということだったが、今回実際に製品に搭載されることとなった。

 背面にコネクターを搭載するという設計上、各コネクターにアクセスできるケーブルホールが適切な位置に開いている必要がある。つまり、PCケースによって使えるものと使えないものが出てきてしまう。

 そのため、背面コネクター搭載のマザーボードについては、COMPUTEX時点ではコンセプトモデルとしての展示に留められていた。今回のBTO PCでは、STORMがBTO PCに採用しているケースがB760M PROJECT ZEROに適応しているため、製品化がかなったという。

 また、MSIがB760M PROJECT ZEROと組み合わせるために開発したPCケース「MAG VAMPIRIC PROJECT ZERO」もあり、従来のSTORMのケースを使用したものが「新界」、MSIのケースを使用したものが「幻界」とされる。

STORMで使用しているケースを用いた「新界」シリーズ

簡易水冷CPUクーラーを採用した「新界」シリーズ。STORMオリジナルの液晶付きCPUクーラーを搭載している

MSIのMAG VAMPIRIC PROJECT ZEROを採用した「幻界」シリーズ

背面の様子。コネクターの位置にケーブルホールがなければならないため、ケースを選ぶ

 B760M PROJECT ZEROはシルバーのヒートシンクを採用したデザインで、昨今のトレンドとなるホワイトのPCケースと相性が良く、今回販売されるモデルも両方白いPCとなっている。

 なお、今回発表された「新界」シリーズは2023年10月に、「幻界」シリーズは11月に発売予定だ。

発売時期は今年10月以降となる

 気になるB760M PROJECT ZEROの単品販売については、今のところはまだ未定だという。他のマザーボードメーカーなども背面コネクター搭載マザーボードの展示などを行っていたが、現状コネクターの配置などが統一されておらず、汎用性が低い状況となっている。

 今回の製品展開は、こうした点に関してユーザーの声を聞き、メーカー間で改良を進めるための試金石と言えるだろう。PC自作界隈の新しい波として、今後大いに注目だ。

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