ごきげんよう、アスキーグルメの夏。気温が上がる夏に食べたい冷やし麺といったら、ざるそば、ぶっかけそば、冷やし中華などいろいろありますね。では冷やしペヤングは?
即席麺ペヤングでおなじみのまるか食品の公式サイトでは、「冷やしペヤング」なるもののレシピを簡単に紹介しています。
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1.かやくを入れる
2.お湯を入れて3分待つ
3.お湯を切る
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冷水を入れて切る 3回繰り返す
ソースとふりかけを入れて冷やしペヤングの完成!
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1~3まではいつもの作り方です。湯戻ししたあとに水で冷やすのがポイントなんですね。
公式サイトでレシピが紹介されているものの、あのソースやきそばのペヤングを“冷やし”でいただくって、はたしておいしいのでしょうか? 失礼と承知の上で私にはどうにも信じられません!! だって、やきそばって温かいからおいしいんでしょ!? 真偽を確かめるために自分で作ってみることにしましたよ。
まずかやくを入れてお湯を加えて、3分間湯戻しします。いつもと同じ作り方ですね。
3分待ったら湯切り。
違うのはここから。湯切りした麺に水をかけて、今度は水切りします(湯切りじゃなくて)。
この「水を入れる」「水を切る」の工程を3回繰り返します。家で作っている分には問題ありませんが、会社の給湯室で作っている時に同僚がやってきたら「ペヤングに水を入れて、水を切ってを繰り返している」とうまく伝わるかわかりませんね。説明に窮して挙動不審になってしまいそう。……そんな未来図を想像してしまいました。きっと、冷やしペヤングは家で作るのがベストなんだ。
水を3回も入れたので、しっかり“冷やし”ペヤングになっています。ここに、ソースとふりかけ、スパイスを入れれば出来上がり。
完成です! こちらが冷やしペヤング。見た目はいつもの一切ペヤングと変わりがありません。そう、まったくもってペヤングの見た目です。うん。
なんか“冷やし”らしい見た目にしたいな……。
そこで、お皿に盛って、冷やし中華をイメージして家にあったわかめとカニカマをトッピングしてみました! 冷やし〇〇って見た目の涼やかさもほしいじゃないですか。もちろん、わかめとカニカマは別売りですよ。
では、冷やしペヤングをいただいてみます。
むむ、むむむむ。
麺は冷えているけど、味はいつものペヤングだ!!
考えてみたらそうですよね。ソースは同じですし。違うのは主に温度です。
「冷やしペヤング」という言葉のインパクトに、すごいものを想像していただけに、変わらないペヤングであることに安心しつつも拍子抜けしてしまいました。
…‥‥ところがです。最初の印象こそ「ただのペヤング」(失礼)でしたが、食べてくるうちに特徴に気が付きました。
なんと、麺の“ツルみ”が全然違うのです! チュルッとすべりがよく、いつものペヤングよりずっと吸いやすい感じ。
ぺヤングの酸味がきいたソースは冷やし麺との相性も悪くなく、爽やかにいただけます。
え、コレ、冷やし麺としておいしいかも!
いつものペヤングをさましただけだと、おそらく麺がボソボソしてしまうところ、水で締めたから麺の食感がいいんですね。
さらに思い付きでちょい足し。
冷やし中華気分に近づけたく、お酢を加えてみました。これが意外なほどにおいしい!
酢が加わることで、ペヤングのソースのインパクトがやわらぎ、より素直で爽やかな味わいの冷やし麺に近づいてきました。個人的な感覚だと、酢は気持ち多めに入れたほうが爽やかになります。ただし、酢が多くなると“ペヤングらしさ”は損なわれているのでバランスが難しいですが、そこは好みで。
そしてさらにラー油を少しだけ加えてみました。
びっくり!! これはもう冷やしペヤングを超えて、冷やし中華といっていいでしょう!!
お酢で酢醤油系の冷やし中華の雰囲気に近づき、プラス、ラー油の刺激がからしを連想させ、後味はなぜか冷やし中華のそれに酷似してきました。嘘のようで本当の話です!
もちろん、ペヤングのソースの味わいがベースにあるからこそ調味料を加えてもおいしいんですよね。
「本当においしいの?」と半信半疑なレシピでしたが、やってみると麺の食感が心地よくてびっくり。しかも、ちょい足しすると冷やし中華のようにさっぱりといただけ、非常にイノベーティブ(!!)なレシピでした。家にペヤングがある人はこの驚きをぜひ味わってみて!
ナベコ
酒好きライター、編集者。酒活動しています。「TVチャンピオン極~KIWAMI~ せんべろ女王決定戦」に参戦するなど。ホットカーペットが気持ちよすぎて床で寝おちして朝陽で気が付く日々。せっかく年始におろしたパジャマを着ないと……。
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