週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

カシオ「MX-10」をMSX2にバージョンアップできるマニアックな改造キット

2023年07月13日 10時00分更新

 カシオの「MX-10」をMSX2にバージョンアップできる改造キット「MX-10 MSX2 VersionUp KIT」の取り扱いが家電のケンちゃんでスタート。技術系サークル「にがHP」による同人ハードウェアで、価格は1万3200円だ。ただし現在は完売しており、次回入荷待ちになっている。

「MX-10」に思い入れがある人にはたまらない、バージョンアップキット。この基板をもとに改造することで、なんとMSX2化できてしまう

 MX-10をMSX1からMSX2にバージョンアップできる、だいぶマニアックな改造キット。完成させるにはこのキットに加えて電源改修用の部品やVDP、VRAMが必要なほか、さらに手持ちのMSX2本体から抽出したシステムROMデータとROMライターも必要になる。

 サークルによると「キットのほかに必要な物が多数あるため、トータルコストでは中古のMSX2を買った方が安上がり」で、「MX-10に並々ならぬ思い入れがある、量産型MSX史上最小マシンのMSX2化にロマンを感じる方以外は手を出さない方が賢明」とされている。

 また、完成した“MSX2化MX-10”も通常のMSX2に対して、RTCのバックアップメモリー使用不可、カセットテープによるセーブ・ロード機能も使えなくなるなど、一部機能制限が発生する点には注意が必要だ。

改造の難易度は高めなほか、通常のMSX2に比べても機能制限がある点に注意。最小MSXをMSX2として使いたい人向けのキットというわけだ

 対応機種はMX-10のみで、外観が似ている「MX-101」はメインボードが異なるため非対応。その他のMSX1の場合も、物理的に実装できても正しく動作しない可能性が高いという。また、改造にはそれなりの電子工作スキルが必要で、「片面基板のDIPパッケージのICを無傷で外せる程度」の技術が目安とのこと。

【取材協力】

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります