【大前提】もうちょっと待てばCopilotがやってくる
在庫や売上の管理からデータ分析やCRMまで、Excelに代表される表計算ソフトは業種を問わずあらゆるビジネスの現場で広く使われている。今回はChatGPTを活用してExcelをより便利に利用するワザを紹介する。
と、書いてはみたものの、実はこの3月に発表されたマイクロソフトの次期オフィススイーツ「Microsoft 365 Copilot」では、ChatGPTの開発元であるOpenAIのAI関連技術がExcelを含むアプリケーション全体に統合されることが明らかになっている。
発表されたデモ動画では、決算資料と思われるシートの右側サイドバーに表示されたチャット入力欄に「Analyze this quarter's business results and summarize three key trends(今四半期のビジネス結果を分析し、3つの主要なトレンドをまとめてください)」と自然言語で入力するだけで、AIがシートの内容を分析してトレンドを報告。さらに会話を続けることで、新しいシートにグラフや表を一瞬で生成していく様子を見ることができる。
要するに、近い将来、Excelの中でChatGPTを使えるようになることが決定しているのだ。
とはいえ、Microsoft 365 Copilotはまだアーリーアクセスプログラムの状態で一般公開される時期もまだ決まっていない。
今回は、ChatGPTを使ってExcelを便利に使うテクニックをいくつか紹介する。Microsoft 365 Copilotが完成すれば、おそらくすべてExcel内で完結できるようになるだろうが、あえてChatGPTを使い「少し未来のExcelの姿」を先取りしてみてはどうだろう。
数式や関数の意味を教えてもらう
まずはExcelで見慣れない数式や忘れてしまった関数などがあればChatGPTに質問してみよう。通常のヘルプファイルと違い自然言語で質問できるうえ、使用例なども丁寧に説明してくれるので、下手な参考書などよりもわかりやすい。
結果はこちら(クリックで拡大表示)。
黒バックになっている部分は数式や関数といった「コード」が表示される。右上の「Copy Code」をクリックすることで簡単にコピーできる。
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