Evernoteは7月8日、業務の大半を親会社であるBending Spoonsの本拠地ヨーロッパに移行することを発表。同時に米国とチリを拠点とする現在の従業員の大半を解雇した
競合アプリの躍進が影響か
Evernoteは2022年11月にイタリアのIT企業Bending Spoonsに買収されており、経営権は完全に移行されていた。今後はヨーロッパを拠点とするチームが引き続きEvernote製品のオーナーシップを担うことになる。
また、解雇されるほとんどの従業員に対しては、16週間分の給与、最長1年間の健康保険、年末の業績目標をすでに達成したものとして日割りで支払われる業績賞与などの離職パッケージを提供し・支援することを約束している。
2012年には非上場企業ながら10億ドルの評価額を誇っていたEvernoteだが、機能の複雑さや、あまりよいとは言えないアプリの出来、さらにNotionやOneNote、Google Keepといった競合メモソフトの登場などによって苦戦を強いられ続けてきた。今回のドラスティックな改革はEvernote復活のきっかけとなるだろうか。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります