仮想サラウンドで立体的な音場を
シーイヤーのブースでは、本連載で以前に紹介した仮想音源を再現できるワイヤレススピーカーの製品版が展示されていた。価格は3万円強になるという。Bluetoothのステレオスピーカーだが、仮想音源技術により、浮かび上がるような立体的な音の再生が可能だ。デモでは写真の指の位置に明瞭にサックスの音が聞こえた。またもっと驚くのはこの位置から耳元に音が鳴っているようにも再生できることだ。なかなか今後が楽しみな技術だといえる。
aptX Adaptiveの低遅延も体験
クアルコムはaptX Adaptive技術の高音質モードと低遅延モードをそれぞれ既存コーデックと聴き比べるというデモ展示をしていた。スイッチを切り替えることで既存技術であるSBCやAACとの違いが分かり易く展示が行われていた。つまり「Snapdragon Sound」とはこの違いを保証する認証バッジのことであるということが分かりやすい展示だ。また、LE Audio対応のゲーミング向けドングルも展示していた。
オーディオテクニカは体温で形状が変わるイヤーピース
オーディオテクニカは新製品のイヤーピース「AT-ER500」を展示していた。これは「アブソートマー」という素材を採用したことで、人の体温によりイヤーピースの形状が変化して耳の形になじむという製品だ。特徴は長時間の装着によって、つまり長期的に使えば使うほど、自分の耳の形に馴染むという点だ。短時間でなじむというよりも、何日か使い続けることで徐々に耳になじんでいくものだという。試しに、完全ワイヤレスイヤホンの「ATH-TWX9」に装着してみたが、装着感がシリコンとも違う独特の柔らかな印象。音もATH-TWX9の良さをよく伝えられると感じた。
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