G-Master Velox II Intel Edition SF6をレビュー
『ストリートファイター6』推奨PCを腕試し、フルHD・WQHDなら最高画質でも超快適
「ワールドツアー」でもフルHDで100fps超えの快適動作
ここからは、G-Master Velox II Intel Edition SF6のパフォーマンスを確認していこう。Steam版『ストリートファイター6』のシステム要件を見てみると、CPUがCore i7-8700/Ryzen 5 3600、GPUはGeForce RTX 2070/Radeon RX 5700 XTとだいぶ世代が古い。対して、本機のCPUとGPUはどちらも推奨環境よりも新しい世代のモデルで、性能も余裕で上回っている。
なお、『ストリートファイター6』のフレームレートについては、対戦中は対人戦・CPU戦問わずに全モードで60fpsが上限となる。一瞬の駆け引きが重要になる対戦格闘ゲームにおいて、なるべく両プレイヤーの環境をフェアに統一するための配慮だろう。一方で、メニュー画面や新モードである「ワールドツアー」、オンラインロビーの「バトルハブ」など対戦以外のシーンでは上限が120fpsになる。
実際に、様々な環境設定で本作をプレイしてみたところ、解像度はフルHDかWQHDであれば、画質を最高状態に引き上げても快適にプレイできた。対戦中のフレームレートもしっかり60fpsに張り付いていた。
120fps上限のワールドツアーに関しては、フルHDでおおむね平均70~110fps、WQHDで60~90fpsといった具合に、ロケーションによってフレームレートが大きく変動していた。なお、バトルハブはロビー内の人数によっても負荷が変動するものの、ワールドツアーよりも若干安定したフレームレートで推移すると思われる。
一方で、対戦中のフレームレートが60fpsを大きく下回る場合、画面描画がスローになる仕様があることも確認している。例えば、ワールドツアーやCPU戦などでフレームレートが50fps以下に落ちた場合、描画が突然スローになり、正常なペースで試合が展開できなくなってしまうのだ。
つまり、『ストリートファイター6』を快適に遊ぶゲーミングPCの実質的な条件は、「いかなるシーンでも60fpsをしっかりキープできる」性能と言える。そして、G-Master Velox II Intel Edition SF6はフルHDやWQHDで遊ぶ限りは、十分にその性能を満たしていることがわかった。
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