初代Nintendo Switch(以下、Switch)が発売されてから6年が経っているが、大型タイトルが続いており、色あせることなくまだまだ楽しめそうだ。この6年の間に「Nintendo Switch Lite」(以下、Switch Lite)や「Nintendo Switch(有機ELモデル)」が登場したが、基本的な性能は変わっていない。ただ、有機ELモデルのみストレージ容量が32GBから64GBに増量されたため若干余裕はできたものの、それでもゲームタイトル1~2本ぶん程度増えただけだ。
5月12日に発売された「ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム」は16GB強も容量を食うので、SwitchやSwitch Liteの32GBだとそれだけで半分埋まってしまう。最近の大型ゲームタイトルは20GB前後が多く、さらにアップデートで容量が増すため、大型ゲームタイトル2本を入れておく余裕すらない。
そのため、microSDカードによる容量増強は必須で、逼迫する前に導入をオススメしたい。今回は任天堂のオフィシャルショップでも扱っている「Samsung microSD EVO Plus」を使用し、ロード時間を検証してみた。
なお、昨年紹介した頃は128GBモデルをオススメしていたが、あれから1年経って256GBモデルが2000円台にまで価格が下落したので、今買うなら256GBモデルがオススメだ。
最大転送速度130MB/秒の高速性能
Samsung microSD EVO Plusについて簡単に紹介していこう。実はmicroSDにはさまざまな規格があることをご存知だろうか。microSDカードの表面にはいろいろな記号が描かれているが、その1つ1つが性能を表わしている。姿かたちは同じだが、中身の性能は違うのだ。
まずは、規格によって容量が違ってくる。microSDカードが2GBまで。microSDHCカードが4GB~32GBまでで、microSDXCカードが64GB~最大2TBまでとなっている。つまり、ここまでmicroSDカードと略して記載しているが、実際には今回紹介するSamsung microSD EVO Plusは64GB、128GB、256GB、512GBの4モデルとなっているので、正式にはmicroSDXCカードということになる。
Switchは、microSDXCカードまで対応しているので、Samsung microSD EVO Plusのような大容量モデルを活用することで、本体容量の少なさをカバーできることになる。
次に対応するインターフェースだが、Switchは「UHS-I」まで。そして読み込み速度は60~95MB/秒を推奨しており、読み込み速度が速いほどSwitchを快適に遊べると任天堂のサポートサイトに記載されている。Switchが登場したころは、95MB/秒が最速レベルだったため、この値になっていると思われるが、最近は、Samsung microSD EVO Plusが最大転送速度130MB/秒となっており、より高速化されている。読み込み速度が速いほど快適に遊べるので、Samsung microSD EVO Plusは超余裕のスペックということになる。
ちなみに、Samsung microSD EVO Plusは「スピードクラス UHS-I U3/Class10、ビデオクラス V30、アプリケーションクラス A2」に対応している(64GBは除く)。Amazonの売れ筋ランキング上位のmicroSDカードの中でV30、A2に対応している数少ないカードとなる。これらは主に動画撮影やスマホでのアプリ実行パフォーマンスに対する指標となるが、UHS-I対応としてはすべての規格で最高レベルを示している。
また、Samsung microSD EVO Plusは、耐水、耐熱、耐X線、耐磁、耐落下、耐摩耗の性能を有しており、10年間の限定保証(防犯カメラや監視システムなどの書込み頻度の高い使用環境では保証対象外)を付けるという、データ保護に強い自信を持っている。これは、NANDフラッシュメモリーを自社生産しており、パフォーマンスと信頼性を兼ね備えた製品を提供できるためだ。
こうした信頼性の高さにより、任天堂のオフィシャルショップでも販売され、安心して容量を拡張するmicroSDカードとしてオススメされているのだ。
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