【実機レビュー】Google Pixel Fold、25万円スマホの活用術を徹底検証
グーグルは5月10日(現地時間)に開催した開発者向けの年次イベント「Google I/O 2023」にて、折りたたみスタイルのAndroidスマホ「Google Pixel Fold」を発表しました。筆者は、7月下旬の国内発売に先駆けて実機を試す機会を得ました。
高機能なカメラを搭載するスマートフォン、あるいはコンパクトなAndroidタブレットとして、エンターテインメントから仕事にも幅広く使い倒せる25万3000円のフラグシップモデルの価値を検証します。
すぐに馴染む使い勝手。5.8インチのサイズ感がいい
Google Pixel Fold(以降、Pixel Fold)は、Pixelシリーズ初の折りたたみスマホです。開くと約7.6インチになる有機ELディスプレーが内折りになるスタイル。約5.8インチの外側の有機ELディスプレーでも同じ機能がすべて使えます。開いた状態のディスプレーはアスペクト比が6:5と正方形に近く、電子書籍アプリを表示するとA6判の文庫版書籍を見開くような感覚で読めます。
ディスプレーを閉じた状態のサイズが約5.8インチと、約6.1インチのiPhone 14よりも高さはコンパクトで横幅は少し広め。片手持ちスタイルにも馴染みます。
開いた状態の本体厚みは、グーグルが「最薄レベルの折りたたみ式スマートフォン」をうたう約5.8mmです。閉じても約12.1mmと十分にスリムで、折りたたんだ際にふたつのディスプレーの間に生まれるギャップが最小限になるデザインとしています。ただ質量は約283gあるので、生地が薄いジャケットやスポーツウェアのポケットに入れると少したるみます。
プロセッサはPixel 7シリーズと同じ、グーグルが独自に設計するカスタムチップのGoogle Tensor G2と、セキュリティ用のコプロセッサであるTian M2を搭載しています。動作は全般にきびきびとして安定感があります。グーグルは内蔵バッテリーによる連続駆動時間が「24時間以上」(バッテリーセーバーはOFFの状態)であるとしています。筆者がふだんスマホを使う感覚で、ウェブを見たりテザリングをしたり、動画や音楽コンテンツの視聴も合間に挟みながら1日通して使ったところ、フル充電の状態から24時間経過時のバッテリー残量は17%でした。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります