直接ネットバンキングのログイン画面に誘導するメールは偽物!
フィッシング詐欺に悪用されやすいブランドと言えばクレカや決済、ECサービスなどですが、悪用されたブランド数をチェックするとクレジットカード・信販と並んで金融系も少なくありません。
実際、毎月のようにさまざまな銀行を騙るフィッシング詐欺が発生していますが、今回取り上げるのは偽の三菱UFJ銀行から届くフィッシングメールです。
おすすめの関連記事
JALから期限付きの会員情報更新依頼が!? それはフィッシング詐欺です
フィッシング対策協議会は、「一般および事業者から受け付けたフィッシング報告のうち、消費者への影響が大きいと考えられるフィッシング」については緊急情報というかたちで広く発表しています。
執筆現在、2023年にはおよそ70件の緊急情報が発表されましたが、そのうち銀行を騙るものは27件に及びます。銀行は多くの消費者が日常的に利用していることもあり、優先順位が高いものと思われます。
今回発表されたものは、“口座を一時利用停止したので、再開したければ本人確認の手続きをせよ”という内容のメールを送り付けて偽Webサイトに誘導し、口座情報を入力させて盗み取る手口です。
利用者が多いメガバンクであり、「【重要】三菱UFJ銀行入金制限のお知らせ」「【緊急】三菱UFJ銀行が不正利用を検知」といった件名で送り付けられるため、驚いて文中リンクをタップしてしまう人も少なくないと思われますので、注意が必要です。
なお、すでに三菱UFJ銀行からも注意喚起が発表されています。「当行からメール・SMSでインターネットバンキングのログイン画面へ直接誘導し、パスワード・暗証番号等の入力を求めることは一切ありません」とのことですので、今後似た内容のメールがあなたのもとに届いたら、決してリンクなどをタップせず、削除しましょう。
もし、あなたがフィッシング詐欺メール・SMSを受け取った場合、可能ならばフィッシング対策協議会に報告すると良いでしょう。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう