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第2世代のSnapdragon Soundを、LE Audio採用で低遅延化

2023年06月25日 17時00分更新

実機で実力を試す

 クアルコムの用意したLE Audio対応のリファレンス・イヤホンとドングル、そしてテスト用のノートパソコンとスマホを使い、FPSやピアノアプリを試した。

Snapdragon Sound

 ちなみに、クアルコムのリファレンス・イヤホンは、MWCでAuracastのデモに使われたものと同じ。Bluetooth 5.4に対応しているとのこと。

Snapdragon Sound

 分かりやすいピアノアプリで比べてみると、Bluetooth Classicを用いた組み合わせでは大きな遅延を感じるが、大幅に遅延が少ない。確かに、Bluetoothを使用したドングルとは思えないほど低遅延だ。感覚的にはほとんどないと言っていい。とはいえ、直前に確認したLE Audio対応のLinkBuds Sを使ったピアノアプリとの差はよくわからなかった。

Snapdragon Sound

 すでにLE Audioを用いたシステムでもかなり遅延は低くなっているとは思う。しかしながら、プロゲーマーやハイエンドゲームの世界では、国際大会のアスリート並みの反射神経が必要だという話もあるので、ハイレベルのゲーマーであればその違いを実感できるかもしれない。

Snapdragon Sound

 ゲーミング用途を想定し、独自2.4GHz伝送で低遅延を実現するUSBドングルは既に市場にあるが、クアルコムのソリューションは、標準のBluetoothの枠に沿っているという点がポイントだ。LE Audioの普及と合わせて、Bluetoothは遅延がひどいと嘆く時代はそろそろ終わりを告げるのかもしれない。

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