KPMGジャパンは6月16日、過去類を見ない速度で社会への普及が進む生成AIの現状を受け、同社の各メンバーファームが保持する専門性を結集し、本領域を包括的に支援するサービスを提供開始した。
生成AIは加速度的にテクノロジーとビジネスの現場の距離を縮めており、いまやエンジニアならずとも現場に必要とされるアプリを開発できる環境が整いつつある。一方で企業情報の漏洩や著作権侵害など、企業の社会的信頼を大きく毀損させるリスクにも直面している。
同社は、これらの課題を解決するためタスクフォースを組成。具体的には以下のステージに分けて、包括的な生成AI利活用支援サービスを実施していくとする。
ステージ①「生成AI基盤の導入:安全な利活用に向けた生成AI基盤の構築」
生成AIの導入と利活用開始にあたり自社に必要なポリシー・ガイドラインを整備し、重大なリスクを顕在化させない生成AIの安全な利活用基盤を構築する。
ステージ②生成AIマネジメント戦略の策定とPOCの実行:生成AI利活用効果の最大化に資する戦略設計と検証
生成AI導入後の効果最大化に向け、生成AI利活用領域の選定とPOC(概念実証)を実施するとともに、生成AIマネジメント戦略の要素となる“オペレーション、組織・人材、システム”変革のロードマップを策定。
ステージ③生成AIマネジメント戦略の実行:生成AI利活用効果の最大化に資する戦略の実行
生成AIマネジメント戦略(生成AI利活用領域のオペレーション、組織・人材、システムの変革)の実行を支援。
各ステージ共通:生成AI市場調査
生成AI技術、規制・法令・外部ガイドライン、および他社の取組み事例について最新動向を調査し、企業のニーズに応じたレポートを、KPMGのインサイトを交え提供。
なお、金融機関向けには、業界特有の専門用語を用いた文書の解釈を含め、金融業務に適応した対話型AIの開発・導入に係るアドバイザリーサービスを提供するという。
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