絵が下手でも大丈夫! 画像生成AIが清書してくれます
画像生成AI「Midjourney」でらくがきの棒人間からイラストをつくる方法
画像生成AI「Midjourney」を使ったAIイラスト制作TIPSをお届けしています本連載、今回は、Midjourneyを使って、あまり絵がうまくない人でも、雑に描いたラフからイラストを仕上げる方法をご紹介したいと思います。
画像生成AIでは、プロンプトだけでもある程度思ったようなイラストを生成することができますが、複雑なポージングや構図などのイラストだと、なかなか自分の考えるイメージに合った絵になってくれないこともあります。
最も手っ取り早く自分のイメージに近い絵を生成する方法は、イメージ to イメージを利用することです。まずはお試しで、こちらのイラスト(らくがき?)を元にイラストを生成してみたいと思います。
このイラストを画像生成用に用意した自分専用のDiscordサーバーにドラッグ&ドロップしてアップし、URLを取得しておきます。こちらの詳しい手順については、過去の記事を参照してください。
●画像生成AI「Midjourney」の始め方・使い方
●画像生成AI「Midjourney」でアニメ絵の似顔絵やアバターを作る方法
続いて、こちらの元絵のURLと、この元絵が何を現わしているのかをテキストプロンプトで補足します。
第1プロンプト
元画像のURL Young Japanese girl with one hand on chin, arms crossed, thinking, white long-sleeved shirt and denim jeans --ar 9:16 --niji 5
片手を顎に当て、腕を組み、考え事をする日本の若い女の子、白い長袖シャツとデニムのジーンズ
このプロンプトを用いて生成した結果がこちら。にじジャーニーを使うと、こんなラクガキからでも一発でここまでの絵を生成してくれます。
もし、イメージしたような絵が生成されなかったら、テキストプロンプトを変更して何度かチャレンジしてみてください。イメージプロンプトのURLがあれば、そこまで大きくずれたイラストにはならないと思います。
ここから先、記事中では1発で求める絵が生成されたかのように見えるかもしれませんが、気に入る絵が生成されるまで何度かトライする必要はありますので、その点はお間違えなく。
とはいえ、これだとまだ大ラフがラフ画になったくらいです。「なんだ、こんなものか」と思ったあなたは気が早い。ここからさらにブラッシュアップしていきます。
この中だと、左上の1番の画像がイメージに近かったので、この絵を残します。Discordのリアクションアイコンから封筒の絵(:envelope:)をクリッすると、4分割されたイラストがDMで届くので、1番の画像のリンクURLを取得します。
次に、先ほどの元絵のURLを、新たに取得した第1プロンプトで生成したラフ画のURLに差し替え、同じプロンプトで再度にじジャーニーで生成します。
第2プロンプト
第1プロンプト画像のURL Young Japanese girl with one hand on chin, arms crossed, thinking, white long-sleeved shirt and denim jeans --ar 9:16 --niji 5
片手を顎に当て、腕を組み、考え事をする日本の若い女の子、白い長袖シャツとデニムのジーンズ
結果がこちら。
まだ粗いですが、さきほどよりブラッシュアップされています。あとはこの繰り返しです。同様に、提示された候補の中からイメージに近い1枚を選び、イメージプロンプトとして用いるURLを差し替えて再度生成。
ここでは、途中で少女探偵ということにしよう、と思い立って、背景を黒にし、探偵という言葉も追加しています。
第3プロンプト
第2プロンプト画像のURL Young woman with one hand on chin, arms crossed, thinking, white long sleeve shirt and denim jeans Detective Fluttering light on black background --ar 9:16 --niji 5
片手を顎に当て、腕を組み、考え事をする若い女性、白い長袖シャツとデニムジーンズ 黒背景にひらめく光 探偵
第4プロンプト
第3プロンプト画像のURL Young woman with one hand on chin, arms crossed, thinking, white long sleeve shirt and denim jeans Detective Fluttering light on black background --ar 9:16 --niji 5
いかがでしょうか。あの出来栄えの元絵からここまで生成することができました。
さて、「Midjourney」を使っていると、どうしても歯がゆいと感じるのが、モデルに思い通りのポージングをさせるのが難しいことだと思います。そんなときでも、この手法であれば、ある程度、思ったようなポーズのイラストを生成することが可能です。
次は、もっと複雑なポーズのイラストを生成してみましょう。
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