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絵が下手でも大丈夫! 画像生成AIが清書してくれます

画像生成AI「Midjourney」でらくがきの棒人間からイラストをつくる方法

2023年06月16日 14時00分更新

 次のお題イラストはこちら。

 ハイ。最近ハマっているゲームにインスパイアされて、空を滑空する女の子というテーマでイラスト生成してみたいと思います。

 先ほどと同じように、元絵画像のURLを取得し、今回は背景まで最初から指定して生成していきます。

第1プロンプト

元画像のURL Japanese girl, hands outstretched, gliding through the sky at 6,000 feet altitude, school uniform, blue sky and clouds behind her --ar 16:9 --niji 5

両手を広げ、高度6,000フィートの空を滑空する日本の少女、学生服、背後には青空と雲

 で、結果がこちら。

 さすがにこれは違いますね。どうやら下半身を描いていないために、雲の中に隠してし処理してしまったようです。

 仕方がないのでさらに元絵を描き足します。ついでにセーラー服っぽい描写も入れておきました。

 こちらで再度同じプロンプトで生成した結果がこちら。今度はうまくいったようです。

 この中から、左下の3番の画像URLを取得し、再度同じプロンプトに掛けます。

 ところが、こちらのイラスト、よく見ると開いた手の指が6本になっていたので、新たに生成された画像も指が6本のものが多数出現。こういったときは、ラフ画の段階で画像加工ソフトで修正を加えます。

指を5本に修正。まだラフなので雑に修正してOKです

 あとは、前項と同じく、イメージプロンプトを新しいものに入れ替えてブラッシュアップを重ねていけば……。

ポーズはいいけど表情がイマイチ……、といった場合には、V1~V4を使って、同じ画像番号のバリエーションを作ってみるのもいいかも

元絵と前に出ている手が逆になってますが。元絵からじゃんじゃんアレンジされ過ぎ!という場合には、【--iw】のイメージウェイトパラメーターを使って、イメージプロンプトの比重を上げると良いです

完成です!

 最終的に”滑空する少女”というより”滑落する少女”のような感じになりましたが、まあ、例のゲームでも滑落することはよくあるので今回はこれで(笑)。

 このように、文字だけではうまく表現できないポーズも、イメージプロンプトを利用することで、ある程度近いポーズを取らせることが可能です。

 ちょっと待て。”棒人間”からイラストを作ると聞いて来たのだが……という方、ご安心ください。棒人間からでもちゃんと同じようにイラストを生成できます。

元絵。剣を持った冒険者とゴブリンです。そうは見えないかもしれませんが、ここである程度、こんな絵がいいなぁ……とボヤっと考えておくことが大事。それをテキストプロンプトで記載します

プロンプト

元画像URL Brave young man with sword facing goblin, adventurer wide shot --ar 16:9 --iw 2.0 --niji 5

ゴブリンに立ち向かう剣を持った勇敢な青年、冒険家のワイドショット

完成

 思いのほかゴブリンが強そう過ぎたのはさておき、最初のラフ画が確定してしまえば、あとは前段でご紹介したのと同じですので、たとえ棒人間からでも制作手順は変わりません。とはいえ、流石に棒人間だけだと伝えられるのは構図くらいだけになるので、ある程度描き込みがあったほうがより具体的に自分のイメージを反映できると思います。

 絵を描くのが苦手な方でも、ちょっとしたラフ画からでもある程度自分の思ったようなイラストを生成できる手法ですので、みなさんもぜひチャレンジしてみてください!

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