米Salesforceは6月14日、Salesforceのユーザーがエンタープライズ向け生成AIを活用して信頼性を確保しながら速やかにカスタマーエクスペリエンスと企業の生産性を強化できるよう支援する「AI Cloud」を発表した。
AI Cloudはあらゆるアプリケーションやワークフローにおいて、信頼性の高いオープンでリアルタイムの生成を実現することに最適化された一連の機能群。CRM向けに構築されており、AIやデータ、アナリティクス、オートメーションを統合し、エンタープライズ向けにオープンでリアルタイムかつ信頼性が高い生成AIを提供する。
AI Cloudの心臓部となるCRM向けAI「Einstein」は現在、Salesforceのあらゆるアプリケーションで週に1兆件以上の予測を提供しており、AI Cloudでは「Einstein GPT Trust Layer」により、オープン性と拡張性を確保し、顧客に選択肢を提供しつつ、各タスクに適切なモデルを最適化するとしている。
AI CloudはAmazon Web Services(AWS)、Anthropic、CohereなどのLLMを完全にSalesforceのインフラストラクチャー内でホストできるよう設計されているため、サードパーティーのLLMが活用可能。コード生成や業務プロセスの自動化支援といった高度な機能を提供するためSalesforce AI Researchが開発したSalesforceのLLMを活用できる。また、Salesforce以外の環境で独自のドメインに特化したモデルをトレーニングしている顧客は、データを顧客のインフラストラクチャーに保管しながらAI Cloudを活用することも可能。
Service GPTのパイロット版を提供開始したほか、Salesforceのさまざまななサービス向けの機能を順次一般提供を開始する。
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