【現地取材】iOSやwatchOSの進化は? 秋に登場「新OS」注目ポイントまとめ
macOSの話題も盛りだくさん。ゲームモードがおもしろい
今年のWWDCは新しいMacが3機種も発表されて盛り上がりました。15インチのMacBook Airは筆者も試せる機会を楽しみにしています。
次期macOS 14は名称が「Sonoma」になりました。注目したい新機能を2つ挙げたいと思います。
ひとつはビデオ会議のプレゼンテーション中、コンテンツの上にMacのカメラでキャプチャしたユーザーの姿を重ねて表示する「プレゼンターオーバーレイ」です。サムアップなど、ユーザーによる手のジェスチャーをカメラが認識して紙吹雪や花火などの「リアクション」を映像に反映させる機能もあります。
もうひとつはAppleシリコン搭載のMacに、macOS Sonomaを導入した環境で楽しめる「ゲームモード」です。Apple Arcadeで配信されているコンテンツを含む、macOS対応のすべてのゲームで使えます。コンテンツを立ち上げるとゲームモードは自動でオンになります。意図的にゲームモードをオフにすることも可能です。
ゲームモードが有効になると、MacのCPU/GPUのリソースをゲームコンテンツに多く割いて映像表示のフレームレートを安定化させます。同時にBluetoothで接続したAirPodsに対する音声伝送のサンプリング周波数を自動で上げて、音声伝送の遅延回避を行い、ゲームコントローラーの遅延も抑えます。
アップルは人気のゲームタイトルをmacOSのプラットフォームに招き入れることにも、力を入れています。今年のWWDCでも、他社のプラットフォーム向けに開発されたゲームタイトルをmacOSベースに移植するための「Game Porting ToolKit」の提供、コジマプロダクションが人気タイトル「Death Stranding Director's Cut」を2023年の年末にMac版をリリースすることなどが、ゲーム関連のトピックとして発表されました。
新しいOSのパブリックベータテストは7月に開始を予定しています。筆者もまたそれぞれを実機で試してレポートしたいと思います。
筆者紹介――山本 敦
オーディオ・ビジュアル専門誌のWeb編集・記者職を経てフリーに。取材対象はITからオーディオ・ビジュアルまで、スマート・エレクトロニクスに精通する。ヘッドホン、イヤホンは毎年300機を超える新製品を体験する。国内外のスタートアップによる製品、サービスの取材、インタビューなども数多く手がける。
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