週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

ファンを使わず強制排気する超技術がすごい! ZOTACの手のひらサイズPC

2023年06月01日 13時00分更新

 COMPUTEX TAIPEI 2023のZOTACブースで、超小型ファンレスPC「ZBOX PI430AJ WITH AIRJET」のデモを行なっていた。ファンレスにも関わらずエアフローが発生し、排気口から強制排熱される不思議な構造になっている。

超小型ファンレスPC「ZBOX PI430AJ WITH AIRJET」のデモ機。ファンレスにも関わらず、風車が勢いよく回転するほどの風圧が発生している

 「ZBOX PI430AJ WITH AIRJET」は、Frore Systemsが開発した冷却チップ「AirJet Mini」をCPUの冷却機構として採用する。チップのスリットからエアーを取り込み、そのエアーを振動させることでエアフローが発生する仕組みだ。原理はスピーカーと同じ。板が振動することで空気が押し出される仕組みを応用し、CPUの排熱を効率よく筐体外に逃がすわけだ。

AirJet Miniを2つ搭載している。このチップのスリットからエアーを取り入れる

 そのため、ファンレス製品でありながら騒音値はゼロではなく、耳をよく近づけるとブーンという振動音が聞こえる。ただし振動音はごくわずかで、少しでも筐体から耳を遠ざければ聞こえなくなる。AirJet Miniは、21dBAの騒音値で5.25Wの熱を除去でき、消費電力は最大1W。非常に少ない消費電力でファンの10倍である1750パスカルの背圧を生成できるとしている。

DPとHDMI端子の直上にある細長いスリットから排熱する

Frore Systemsの解説動画より抜粋。スリットから取り込んだ空気を振動させて空気を押し出す仕組みだ

 「ZBOX PI430AJ WITH AIRJET」には、Core i3-N300とIntel UHD Graphicsをはじめ、8GBのLPDDR5オンボードメモリー、M.2 SSDスロット、Wi-Fi 6、ギガビットLAN、Bluetooth 5.2などが内蔵されている。

製品版のカラーはブラックとなる

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

この特集の記事