握手の裏で殴り合っている
KDDIとしては、想定以上に「auと同じネットワーク品質なら楽天モバイルに切り替えようかな」という声が多かったため、かなり慌てて、火消しに回った感がある。
実はKDDIと楽天モバイルが新たにローミング契約を結び直すと発表したのが5月11日、KDDIの決算会見が同じ日に行われ、楽天モバイルの最強プラン発表が、翌日となる5月12日の午前中だった。
楽天モバイルが「最強」と言い出したのに、KDDIが反論する場がなく、ようやく5月22日になって、正式にコメントできたという流れであった。
今回の新ローミング契約で楽天モバイルは当面の設備投資を抑えられ、KDDIはもうしばらく楽天モバイルからローミング収入が期待できる。
お互いWIN-WINの契約をまとめて握手する一方、ユーザーの囲い込みや獲得合戦においては、もう片方の腕でバチバチと殴り合っているのだ。
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