CPUやGPUの性能をチェック!
さて、では実際に性能はどれほどなのか。定番のベンチマークソフトのスコアーやゲームのフレームレートで見ていきたい。その前に、CPU-ZとGPU-Z、CrystalDiskInfoで情報を拾ってみた。
今度は1月前にアスキーのチャンネルで配信したハンドヘルドPCを紹介する生放送で見せた、筆者が所持している歴代のハンドヘルドPCと競合の最新モデルを加えて計測していたCINEBENCH R20のデータに、ROG Allyの計測結果を加えて比較してみた。CINEBENCHの最新バージョンはR23だが、対応していないCPU搭載機もあるためR20で比較している。
ちなみに、ROG Allyはコマンドセンターのオペレーティングモードにて、TDPが変更できる。ファンの回転数を抑えた「サイレント」が9W、パフォーマンスが15W、Turboが25Wで、給電中だとTurboが30Wまで向上する。以降は基本給電状態の30W、GPUのメモリーはデフォルトの4GBにして計測している。
AMDドライバーのバージョンは「22.40.03.25」、「Armoury Crate」のバージョンは「1.2.4.0」、Windows 11 Homeのバージョンは「22H2」。
CINEBENCH R20でのスコアーは、競合製品の中で最も性能の高いAMD「Ryzen 7 6800U」(8コア/16スレッド、最大4.7GHz)を搭載している「GPD WIN4」よりもマルチスレッドで1000以上スコアーで上回っている。AMD「Ryzen Z1 Extreme」(8コア/16スレッド、最大5.1GHz)は、Ryzen 7 6800Uと同じ8コア/16スレッドだが、最大クロックの高さが、単純に出ていると思ってよいだろう。
次に同じ生放送内で使用した『ドラゴンクエスト10』のベンチマークの結果に、ROG Allyでの計測結果を加えて比較してみた。
『ドラゴンクエスト10』のベンチマークでは、CINEBENCH R20では快勝したGPD WIN3にややスコアーで負けている。GPD WIN3は搭載CPUがいくつかあり、計測したモデルはインテル「Core i7-1165G7」(4コア/8スレッド、最大4.7GHz)。CINEBENCH R20では、スレッド数が単純に倍もあるのでROG Allyが勝っていたが、Core i7-1165G7の内蔵GPUは高性能なIris Xe グラフィックスのため、その性能差によるものだろう。
ただし、CPUやメモリーの性能差もあり、スコアー差はわずかなためゲームによっては逆転も十分あり得ると予想できる。
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