週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

iPhoneの「集中モード」で通知地獄を回避する方法

2023年05月28日 11時30分更新

 寝ている時に電話がかかってきたり、メッセージの通知があって目が覚めてしまったことはないだろうか? 仕事や勉強の最中に、友達からのLINEやゲームアプリの通知を受け取って、気が散ってしまったことは?

 社会人になると、プライベートな夜の時間に仕事のストレスフルなメールの通知を見てリラックスした気分を損なってしまうこともある。デジタルテクノロジーが進化して、仕事とプライベートが混在した時代だからこそ、それらを自分で切り分けてコントロールする必要がある。

ぐっすり眠るために、まず「集中モード」の「睡眠」を

 アップルデバイスに「集中モード」という仕組みが設けられているのはご存知だろうか? 集中モードは我々ユーザーが通知に振り回されないための仕組み。適切なタイミングで、適切な通知だけを受け取るように設定できる。

 同じiCloudアカウントの、iPhone、Mac、iPad、Apple Watchなどはすべて連動する(連動はオフにすることもできる)。

「集中モード」は歯車マークの「設定」にある

 「集中モード」は、いくつかのモードを作って、それごとに通知を受け取るアプリ、連絡先などを制御することができる。

 たとえば、夜の1時から朝9時までは「睡眠」、その手前1時間は「睡眠準備」とすると、合わせて9時間、すべての連絡先と、アプリからの通知を遮断してくれる。

 では、「緊急時の連絡に困るのではないか?」と思われるかもしれないが、設定で「繰り返しの着信を許可」をオンにしておけば、3分以内に2回目の着信があった時には電話が鳴るように設定できる。

 家族や実家の両親、学校の先生や、緊急連絡をくれるかもしれない同僚などをグループ化して、その人たちからの着信は受けとるようにも設定できる。

 なお、「おやすみモード」と「睡眠」がプリセットされていてややこしいが、眠る時は目覚ましアラーム機能も設定できるので「睡眠」を使うのが正解。「おやすみモード」は、英語版の「Do Not Disturb」の訳で、本来は「邪魔しないで」ぐらいの意味。

「仕事」「プライベート」で通知するアプリを切り替えよう

 「仕事」モードでは、LINEを中心としたプライベートアプリや、ゲームアプリなどの通知を切るように設定するといい。学生だったら「勉強」としてもいいかもしれない。

「集中モード」では、「通知の消音」「画面のカスタマイズ」「スケジュールを設定」「集中モードフィルタ」などがあり、ユーザーのライフスタイルに合わせて設定できる

 「パーソナル」モードでは、仕事にかかわるメールアドレスやSlackなど、ビジネスにかかわるアプリの通知は切るように設定しよう。公私をきっちり分けて、プライべートの時間にしっかりリラックスすることも大切だ。もちろん、気になるなら、アプリを開けば受信しているメールやメッセージを見ることはできるのだから心配はない。

 特に、誰にも邪魔されずに集中して作業したい時のモードも作っておくといい。筆者は「原稿執筆」としているが、学生さんだったら「勉強集中」だろうか。1時間限定で動作させることもできるので、「このモードの1時間で○○をやりおえる!」と決意して使うといい。あらゆる通知を切るのは心配かもしれないが、意外と1時間連絡を遮断しても仕事上大問題になったことはない。どのみち、会議などで1~2時間連絡が取れないことはよくあるのだから。

Macの「集中モード」

コントロールセンターから即時に切り替え

 これらの「集中モード」は、Mac、iPhone、iPad、Apple Watchのコントロールセンターからすぐに変更できる。特にお勧めなのが、Apple Watchからの操作だ。

iPhoneの場合は、壁紙やロック画面も集中モードにひも付け可能

 また、最新のiPhoneやiPadなら表示するアプリも変更できるし、iPhoneなら壁紙やロック画面も集中モードにひも付けて公私の区別をつけることもできる。

Apple Watchの文字盤を下から上にスワイプすると、コントロールセンターが現れる

 通知は大切だが、通知に振り回されたり、ストレスを感じたりしては本末転倒。自分で通知を受け取る時間を制御できるように、「集中モード」を使いこなそう。

※本記事は執筆時点での最新OS(iOS 16.4.1、macOS 13.3.1 Venturaなど)に基づいて執筆している。

 

筆者紹介――村上タクタ
 趣味の雑誌を30年間に600冊ほど作ってきた編集者・ライター。バイク雑誌「ライダースクラブ」で仕事を始め、ラジコン飛行機雑誌「RCエアワールド」、海水魚とサンゴ飼育の雑誌「コーラルフィッシュ」、デジタルガジェットの本「flick!」の編集長を約10年務めた後退職。現在フリーランスの編集者・ライターであり、ウェブメディアThunderVoltの編集長。HHKBエバンジェリスト、ScanSnapアンバサダー、mmhmmヒーロー。iPhone、iPadなどのデジタルガジェットや、バイク、クルマ、旅、キャンプ、絵画、日本酒、ワインと家族を愛する2児の父。

 

■関連サイト

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

この連載の記事