クリプトンは5月12日、USB DAC機能を内蔵したアクティブスピーカー「KSシリーズ」を刷新。新しい“KS-Gシリーズ”として、「KS-11G」「KS-33G」「KS-55HG」の3機種5モデルを発表した。
2010年の「KS-1HQM」に始まるKSシリーズ。現在のラインアップは型番の数字を2つに重ねた“ダブルシリーズ”として「KS-11」「KS-33」「KS-55Hyper」の3機種を中心に展開されている。Gシリーズは、これら3機種をベースとしながら、さらに高音質化した新世代機として展開する。
発売時期はいずれも6月中旬で、直販サイトでの限定販売。価格と特徴はそれぞれ下記の通りだ。
各製品の特徴
KS-11G
直販価格:6万5780円。チューンドバスレフ方式のバスレフポートを変更し、KS-33と同じ一般的なものとした。KS-11は金属製のエンクロージャーを採用しているが、バスレフの位相反転を強くかけすぎるとパネルに振動が載って音のにごりが生じるといった弊害もある。ここは調整が必要になる部分だが、KS-11Gではできるだけ強く低域を出す代わりにバスレフポートを変更した。また、左右のスピーカーをつなぐ付属ケーブルも3mと長くOFCの高品質なものとした。大画面化が進むテレビサイドなどに置く際の利便性を考えたものだという。カラーはブラックとホワイトが選べる。
KS-33G
直販価格:9万3280円。KS-33とは異なる周波数特性のウェイティングカーブを採用し、低音がよりよく響く形とした。ただし、単に低域を出すだけでは上の帯域にかぶるなどの弊害があり、特徴である中域の良さがスポイルされてしまう。この簡単ではない調整は、開発を指揮したオーディオ事業部の渡邉勝氏の念入りに取り組んだものだという。
KS-55HG
直販価格:12万6280円。3機種の中では唯一音質調整を変更しなかったモデルだが、代わりにBluetooth接続時に使用するコーデックにLDACが選べるようになった(ほかはaptX Adaptiveの48kHz/24bitのみ)。対応するウォークマンやAndroidスマホから最大96kHz/24bitの信号を伝送できる。こうしたスピーカー製品で、aptX AdaptiveとLDACの両方に対応する機種は世界初としている。屋外や移動中には電波状況が悪く中々その実力を発揮できないLDACの音を敢えてスピーカーで聴くことでその真価を感じ取ってほしいとする。カラーはシルバーとレッドが選べる。
なお、Bluetooth接続について補足すると、KS-11/KS-33はaptX HDに対応していたがKS-11G/KS-33GはaptX HDと同じ48kHz/24bitの伝送に対応しつつ若干低遅延なaptX Adaptive対応となっている。これに合わせBluetoothモジュールも変更しており、内蔵する基板も再設計したという。なお、KS-55Hyperは2ウェイ機でほかよりも若干筐体が大きいため、そのまま新しいモジュールを搭載できたという。
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