グーグルは5月10日、立体映像投影技術「Project Starline」の新しいプロトタイプを公開した。
Project Starlineは同社が2021年より開発中の技術。ビデオ通話などで相手の姿を立体映像で投影し、まるで目の前に本人がその場にいるかのような臨場感を味わいながら会話を楽しめるというものだ。
これまで公開されたProject Starlineのプロトタイプは、機材が部屋全体を占有し、立体映像の投影にも複雑な構成のハードウェアが必要となるなど、一般的なオフィスへの導入は困難と言わざるを得なかった。
一方、今回公開された新しいプロトタイプはカメラの数を数台に減らし、占有面積も大型テレビ程度まで抑えることに成功。懸案を解決したことで、オフィスへの導入も十分可能となっている。
同社では早期アクセスプログラムの一環として、新しいプロトタイプをSalesforce、T-Mobile、WeWorkに提供。得られたデータには、会議の疲労軽減や注意力の向上などポジティブな結果を示すものも含まれていたという。
5月12日現在、本格的な商用展開の有無など、Project Starlineの今後のスケジュールについては発表されていない。
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