ゲーミング性能は申し分なし
ここからは、ゲーミングPCにおいて最も気になる3D描画性能のテストに移ろう。まずは定番ベンチマーク「3DMark」の最新テスト「Speed Way」。このテストはDirectX 12 Ultimateに対応し、グローバルイルミネーションやレイトレーシングなども試せる。当然、負荷はかなり重く、シビアな判定が下される。
総合スコアーは4408。同GPUを搭載した構成で、CPUが競合のハイエンドにあたるCore i9-13900K(24コア/32スレッド、最大5.8GHz)の場合、4500~4600スコアーぐらいなので、成績は上々といったところ。なお、ほかのテスト結果もまとめておくので、性能比較の参考にしてほしい。
もう少し実際のゲーム寄りのベンチマークテストも実行してみよう。MMORPGベースの「ファイナルファンタジーXIV: 暁月のフィナーレ ベンチマーク」(以下、FF14ベンチ)と、アクションRPGベースの「FINAL FANTASY XV WINDOWS EDITION ベンチマーク」(以下、FF15ベンチ)を試してみた。
今回の構成なら、どちらもフルHD程度の解像度では余裕がある。そのため、解像度は4K(3840×2160ドット)、画質はプリセットの最高品質、フルスクリーンで実行してみた。
FF14ベンチはもともと軽めということもあり、4Kでもスコアーは13188とかなり高い。レポート出力機能でフレームレートをチェックしてみても、最低フレームレートは61fpsと高く、どんなシーンでも滑らかに表示できていた。
FF15ベンチはFF14ベンチと比べると重ためのテストのせいか、スコアーは7304で評価は「快適」止まり。大きく影響が出るほどではないものの、シーンによってはカクツキがあるかもしれないことを考えると、4Kプレイはわずかに不安が残る。
ちなみに、解像度をWQHDに落とすと、スコアーは12754で評価は「非常に快適」までアップ。これなら間違いなく快適にプレイできるはずだ。
まとめ:10万円アップで5年先も戦える仕様に
G-Master Spear X670Aのいいところは、CPUもGPUも最新モデルが選べる点だ。ゆえに、今回は上位モデルよりもコスパが良さげなRyzen 7 7800X3Dと、DLSS FGが使える最安の選択肢であるGeForce RTX 4070搭載ビデオカードを選択した。もろもろのカスタムを踏まえれば、標準構成からは10万円ほど高価にはなるものの、近い未来にまた20万円台クラスのPCを買うよりもリーズナブルな選択と言えよう。
また、サイコムのBTOパソコンは、CPUクーラーや電源ユニットなどのPCパーツも柔軟に選べるので、自作PC並みのカスタマイズ性がある。それでいて、その厳選PCパーツをプロが組み立て、動作保証まであるという安心感もいい。特に3D V-Cache搭載Ryzenは性能を引き出すための約束事が多く、古参の自作ユーザーでも難儀する可能性がある逸品なのでなおさらだ。
最新PCパーツを使ったこだわりのPCが欲しいけど、自作PCはハードルが高くて手が出しにくい。自分で組み立ててもいいけど時間がない。G-Master Spear X670Aはそんな人にピッタリだ。とことんカスタマイズして、自分好みの1台に仕上げよう。
(提供:サイコム)
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