G-Master Spear X670Aをレビュー

Ryzen 7 7800X3D＆RTX 4070の最新タッグなら5年先も戦えるゲーミングPCに

2023年05月13日 10時00分更新

　こだわり抜いたPCが欲しければ、PCパーツ1つ1つのメーカーや型番まで自由に選べる「自作PC」が最適解となるだろう。しかし、当然のことだが自作PCは自分で組み立てなくてはならず、多くの知識と経験が必要だ。そして、起動しないなどのトラブルに陥れば、自分で解決しなくてはならない。

　組み立てること自体が目的、もしくは趣味であれば、そんなトラブルもある種「ご褒美」として楽しめるだろう。しかし、純粋にただPCが欲しいだけという人にとっては大きなストレスになる。だけど、自作PC並みにこだわり抜いたPCが欲しい人の強い味方が、BTOパソコンだ。

　CPUやマザーボード、メモリー、ストレージ、ビデオカードといった主要なスペックを自分好みにカスタムでき、組み立てはプロに任せられる。動作保証がついているのでトラブル時も安心なため、PCにそこまで詳しくない人にもオススメしたい選択肢と言える。

　とはいえ、必要なスペックは十人十色。PCを何目的で使うのかで、最適な構成は大きく変化する。また、カスタマイズメニューはモデルやメーカーによって大きく変わるため、似たようなスペックで比較しようと思ってもうまく選べない……なんてこともある。そこで今回は、サイコムのBTOパソコン「G-Master Spear X670A」を例に、オススメのカスタマイズ例をご紹介しよう。

５年先を見据えた構成にG-Master Spear X670Aをカスタム

サイコムのゲーミングPC「G-Master Spear X670A」。標準構成の直販価格は27万7380円～（配送料込み）

　標準構成ではCPUがRyzen 7 7700X、ビデオカードはGeForce RTX 3060搭載モデルになる。この組み合わせでも、フルHD（1920×1080ドット）～WQHD（2560×1440ドット）でゲームを楽しむには十分なスペック。いわゆる「ゲーミングPC」として及第点の仕様と言える。

　しかし、1～2年は不満なく使える実力は間違いなくあるものの、5年先まで第一線で活躍できるスペックかと聞かれたら少々不安がある。そこで、今回はこの標準構成をカスタマイズし、5年後も不満なく使えるゲーミングPCを目指してみた。

G-Master Spear X670A
	標準構成の主なスペック	カスタマイズ後の主なスペック
CPU	AMD「Ryzen 7 7700X」（8コア/16スレッド、最大5.4GHz）	AMD「Ryzen 7 7800X3D」（8コア/16スレッド、最大5GHz）
CPU クーラー	Noctua「NH-U12S redux」（空冷、120mmファン、サイドフロー）	Asetek「670LS」（簡易水冷、240mmラジエーター）＋Noctua「NF-F12 PWM」（120mmファン）×2
マザーボード	ASRock「X670E Steel Legend」（AMD X670E、ATX）	ASUS「TUF GAMING X670E-PLUS WIFI」（AMD X670E、ATX）
メモリー	8GB×2、DDR5-4800＜メジャーチップ・JEDEC準拠品＞	16GB×2、DDR5-4800＜メジャーチップ・JEDEC準拠品＞
ストレージ	Crucial「P5 Plus CT500P5PSSD8」（500GB M.2 SSD、PCIe 4.0）
光学ドライブ	ASUS「DRW-24D5MT」（DVDスーパーマルチ）
ビデオカード	MSI「GeForce RTX 3060 VENTUS 2X 12G OC」（GeFroce RTX 3060、12GB GDDR6）	ASUS「TUF-RTX4070-O12G-GAMING」（GeForce RTX 4070、12GB GDDR6X）
電源ユニット	SilverStone「SST-DA750-G」（750W、80 PLUS GOLD）	SilverStone「SST-DA850-G」（850W、80 PLUS GOLD）
PCケース	Cooler Master「MasterBox CM694 MCB-CM694-KN5N-S00」（E-ATX、ミドルタワー）	Cooler Master「MasterBox CM694 TG MCB-CM694-KG5N-S00」（E-ATX、ミドルタワー）
ケースオプション	なし	ARGB発光システム（LEDストリップ2本）
OS	Microsoft「Windows 10 Home 64bit」
直販価格	27万7380円～	37万7620円