週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

山根博士のグロスマレビュー

YouTubeもリルタイムに3D表示可能のタブレット「nubia Pad 3D」

2023年04月19日 12時00分更新

YouTubeも3D表示で見られるように!

 もう1つのキラーアプリ「LeiaTube」は名前から想像できるように、YouTubeなどのストリーミング動画をリアルタイムにAI処理を行ない、3D表示してくれる。動画をダウンロードしてコンバートする必要がないので、お気に入りのコンテンツを3Dで見ることができるのである。対応しているサービスはYouTubeのほかにVimeo、Twitch、Facebookだ。

LeiaTube

 LeiaTubeから動画を検索することもできるが、カテゴリーに分類されている動画をスクロールしながら探すため使い勝手は悪い。LeiaTubeは直接使うのではなく、ほかのアプリからシェアで起動するのが使いやすい。たとえば、YouTubeで動画を再生中にシェアからLeiaTubeを選ぶ。するとLeiaTubeが起動して3Dへのコンバートを行ない、YouTubeの動画が3Dで再生されるのだ。

YouTubeの動画からシェアでLeiaTubeを選ぶ

LeiaTubeが起動し、3Dコンバートが始まる

 3Dへのコンバートは10~20秒程度。一度コンバートされれば、あとはそのままYouTube動画を最後まで3Dで再生できる。使ってみたところ、たとえば人物がよく動く動画は3D表示による迫力を感じられた。K-POPのライブやバスケットボールの試合などは、3Dで見ると病みつきになるほどだ。広いフィールドに人物が小さく写るサッカーの試合中継も、これはこれでそれぞれの選手がわずかに浮かび上がるだけでも印象は変わる。また料理番組は食材が目の前に本当にあるように感じられ、3Dで見ていると空腹感が高まる。LeiaTubeでYouTubeの視聴はかなり楽しめる。

この記事内では斜め上からnubia Pad 3Dの画面を撮影しても3D表示には見えないのが残念だが、人物が浮かび上がって表示される様はかなり楽しめる

 「自分で3Dコンテンツを作れる」「動画サービスを3Dで視聴できる」だけでも楽しいnubia Pad 3Dだが、さらに3D写真や動画を楽しみたいユーザー向けにはLeiaの3Dコンテンツシェアサービス、LeiaPixがインストールされている。世界中のLeiaの3Dカメラを使っているユーザーの写真や動画がアップされているのだ。

 実はLeiaの3D技術は2018年に発売されたスマートフォン「Red Hydrogen One」が先に採用した。そのためLeiaPixを見ると2018年頃の3D写真も多く上がっている。nubia Pad 3Dが発売されたことで、今後はこれで撮影された3D写真や動画が増えていくだろう。なお、筆者も「hkyamane 3D」でユーザー登録を行ない、いくつか3D写真をアップしている。

LeiaPix

これも検索がしにくい。ハッシュタグをつけてアップロードしたほうが人に見てもらえそうだ

サンプル3D画像や映画、ゲームなども配信

 nubia Pad 3Dには他にも3Dコンテンツ関連のアプリがあるので紹介しよう。

LeiaChat

LeiaChat。3Dでビデオチャットのできるアプリ

LeiaViewer

LeiaViewer。3DやVR、ARコンテンツの共有プラットフォーム「Sketchfab」へアクセスするアプリ

LeiaPlayer

LeiaPlayer。Leiaによる3D写真と動画のサンプルと、nubia Pad 3Dで撮影したコンテンツのビーワー

LeiaFlix

 3D映画を配信。現時点ではアメリカ国内からしかアクセスはできない

LeiaFrame

 フォトフレームアプリ。Leiaのサンプル写真、動画や自分で撮影した写真、動画を自動的に表示していく。

Leia Appstore

 nubia Pad 3D内蔵のLeiaのアプリケーションや、今後追加されるアプリケーション、さらにサードパーティーのゲームやアプリケーションをダウンロードできる。ゲームは有料だ。

Leia Appstore

サンプルゲームをダウンロードしてみた

教育関連3Dコンテンツを利用できるmozaik3Dもダウンロード可能

【まとめ】メタバース時代に向いたタブレット

 nubia Pad 3Dを実際に使ってみるまでは「たいした3D表示はできないだろう」と期待していなかった。しかし自分で撮影したばかりの写真がしっかりと立体表示されたり、YouTube動画を3D表示できるなど、nubia Pad 3Dは3Dコンテンツを日常的に使いたい思わせるほどの魅力が感じられた。

 海外での価格は1199ドル(約15万9000円)と高めだが、大手メーカーによる実用性のある唯一の3Dタブレットとして考えればその価値はありそうだ。日本での発売に期待したい。

■関連サイト

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう

本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります

この連載の記事