東急および東急レクリエーションは4月6日、超高層複合施設「東急歌舞伎町タワー」(東京都新宿区歌舞伎町一丁目29番1号)のメディア説明会・内覧会を開催した。本施設は2023年4月14日に開業だが、ホテルについては同年5月19日に開業する予定だ。
今回は、開業前の東急歌舞伎町タワーを見学する機会を得たので、取材レポートをお届けしたい。
新宿・歌舞伎町に新たなエンターテイメントを!
地上48階の超高層複合施設「東急歌舞伎町タワー」とは
メディア説明会では、東急 執行役員 新宿プロジェクト企画開発室 室長兼TSTエンタテイメント代表取締役社長の木村 知郎氏が登壇し、東急歌舞伎町タワーに関するプレゼンテーションを行なった。
東急歌舞伎町タワーの始まりは、「歌舞伎町一丁目地区開発計画(新宿TOKYO MILANO再開発計画)」だ。本計画は2014年12月31日に閉館した「新宿TOKYO MILANO(新宿東急文化会館)」の跡地に、映画館や劇場、ライブホールなどのエンターテインメント施設とホテルからなる高層複合施設を建設するというもの。
本計画の目的は、新宿・歌舞伎町に新たな都市観光拠点を創出することと、都市環境インフラの整備(歌舞伎町へのアクセス性および回遊性の向上)、環境負荷低減、安心・安全に配慮したまちづくりなどが挙げられる。まちのレガシーや文化、観光、まちづくりの要素が融合した一大プロジェクトで、「世界のエンターテイメントシティ歌舞伎町」を目指すとしている。
東急歌舞伎町タワーは、地上48階・地下5階・塔屋1階で構成されている。敷地面積は約4603.74㎡、建築面積は約3171.05㎡、延床面積は約8万7400㎡、高さは約225m。ホテルとエンターテインメント施設(映画館、劇場、ライブホールなど)などが入っていて、極上のエンターテインメントを堪能できる。
本施設は歌舞伎町一丁目にあり、隣接するシネシティ広場の周りには「新宿東宝ビル」や「アパホテル〈東新宿 歌舞伎町タワー〉」が建っている。本施設が開業すれば、歌舞伎町はさらなる盛り上がりを見せることだろう。
本施設の外観デザインのテーマは「水」。かつてシネシティ広場周辺を水源とする蟹川が計画地北側にある花道通りを流れていた、水の女神である弁財天が祀られているなど、歌舞伎町の歴史が関係していると木村氏は述べていた。
担当デザイナーの永山 祐子氏は、歌舞伎町の歴史にちなんで「噴水」風のデザインを採用。歌舞伎町の根底に流れる水のエネルギーが噴水のように天に伸びる姿や、常に変化する柔軟さを表現しているとのこと。透明な水や、白い水しぶきが多層に重なりあう外観は神秘的で美しく感じる。
本施設のコンセプトは、"好きを極める"場の創出。ホテルとエンターテインメントの複合施設という強みを活かし、「見出す~育てる~羽ばたかせる」といった新たな"好き"を生み出すストーリーづくり・ライフスタイルの提案に取り組んでいるという。
その第1弾の企画として、「新世紀エヴァンゲリオン」とコラボした「EVANGELION KABUKICHO IMPACT」を開催する予定だ。新宿TOKYO MILANOは、当時社会現象になった劇場版エヴァンゲリオンを上映したことで知られている。そういった経緯もあり、この企画が立ち上がったと木村氏は語っていた。
そのほか、新宿・歌舞伎町とゆかりのある26組のアーティストが手がけたアート作品の展示や、映像クリエイターの発掘・育成を目的とするプロジェクト、歌舞伎町全体が青く染まるイベント(4月6日~27日まで)など、さまざまな"好き"で彩られたイベントも盛りだくさんだ。
メディア説明会終了後、東急歌舞伎町タワーの内覧会を実施。今回筆者が取材したスポットは以下の通りだ。
全スポットの詳細を知りたい人は、こちらをチェックしてほしい。また、編集部メンバーが厳選した施設の取材レポートも後日掲載される予定だ。
東急歌舞伎町タワーは、レストランや映画館、舞台、ホテル、アトラクションなどエンターテインメント一色の複合施設だ。諸事情によりすべてのスポットを回ることができなかったので、開業後に再度足を運んでみたいと思った。ああ、4月14日が待ち遠しい……。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります