アップルは3月28日、「iPadOS 16.4」「macOS Ventura 13.3」「WatchOS 9.4」の正式版をそれぞれ配信開始した。バグフィックスのほか、iPadOSとmacOSには新しい絵文字や子どもを保護する機能も追加される。
iPadOS/macOSのアップデート内容
iPadOS/macOSのアップデートは、各OS共通で絵文字やアクセシビリティ機能、ホーム画面に追加したウェブアプリからの通知を受けられる機能などが追加されている。
また、子ども向けにヌードを含む写真を送受信した際、警告する機能の設定が可能となった。
各OS固有の部分についても、それぞれ機能追加やバグフィックスが含まれる。
●iPadOS/macOS共通の内容
- 絵文字キーボードで、動物、手のジェスチャー、物などの21個の新しい絵文字を使用可能
- ホーム画面に追加したWeb Appの通知
- 写真の重複項目アルバムで、iCloud共有写真ライブラリ内の重複する写真やビデオの検出にも対応
- VoiceOverが天気Appの地図に対応
- 光の点滅やストロボ効果がビデオで検知された場合に、表示を自動的に暗くするアクセシビリティ設定を追加
- お子様用の「コミュニケーションの安全性」で、お子様がヌードを含む写真を送受信したときに警告する機能を保護者が設定可能
- お子様からの承認と購入のリクエストが保護者のデバイスに表示されないことがある問題を修正
●iPadOS固有の内容
- 11インチiPad Pro(第4世代)および12.9インチiPad Pro(第6世代)のメモまたは対応しているAppで、書く前にあらゆる角度での筆跡をプレビューできるように、「Apple Pencil」のポイント機能に傾斜角と方位角の対応を追加
- メモAppで描画中や手書き中に発生する可能性があるApple Pencilの反応に関する問題を修正
- Matterと互換性のあるサーモスタットをApple Homeをペアリングしたときに、サーモスタットが反応しなくなる可能性がある問題に対応。
●macOS固有の内容
- フリーボードの「背景を削除」オプションで、イメージの被写体を自動的に分離することが可能に
- グジャラート語、パンジャブ語、およびウルドゥ語用のキーボードで表記変換に対応
- チョクトー語、チカソー語、アカン語、ハウサ語、およびヨルバ語用の新しいキーボードレイアウトを追加
- トラックパッドジェスチャが反応しなくなることがある問題を解決
- Finderの使用後にVoiceOverが反応しなくなることがある問題に対応
アップデートはiPadOS・macOSのいずれもOTAで利用可能。iPadOSについては、WindowsのiTunesやMacのFinderからもアップデートできる。
ファイルサイズはiPadOSが1.68GB(iPad 第8世代の場合)、macOSが2.24GB(MacBook Pro 13-inch, 2020の場合)だ。
WatchOSのアップデート内容
WatchOSのアップデート内容は、バグフィックスと一部地域での心室細動履歴機能の解放などを含む3点となる。
- 睡眠中の意図しない目覚ましアラームの取り消しを防止するために、「カバーして消音」ジェスチャを無効化
- 周期記録の過去に遡った排卵の推定と周期の偏差の通知が、モルドバとウクライナに対応
- 心房細動履歴が、コロンビア、マレーシア、モルドバ、タイ、およびウクライナで使用可能に
アップデートは「Apple Watch」の設定またはiPhoneのWatchアプリから、OTAでダウンロード可能。データ容量は748MB(Apple Watch Series 6の場合)だ。
アップルではこのほか、「Apple TV」向けのtvOS 16.4を配信している。
週刊アスキーの最新情報を購読しよう
本記事はアフィリエイトプログラムによる収益を得ている場合があります