週刊アスキー

  • Facebookアイコン
  • Twitterアイコン
  • RSSフィード

8人の旅はきっとプレイヤーの心に響く

物語・キャラ・戦闘いずれも一級品!『オクトパストラベラーII』プレイレビュー

2023年03月16日 13時00分更新

魅力その2.複数のジョブと奥深い戦闘システム

 主人公たちは固定のベースジョブと、任意に切り替えられるバトルジョブの2つを持つ。バトルジョブは各ギルドを訪れ、ライセンスを獲得すれば複数のキャラでも併用可能だ。

 戦闘では敵ごとに設定された弱点を突き、「ブレイク」させて有利な状況にするのが本作のだいご味。剣や槍、斧に弓矢など複数の武器属性と、炎・氷・雷・風・光・闇の魔法属性を使い分けることが重要となる。「ブースト」でスキルの威力を爆発的に上げられるのも特徴の1つ。

戦闘開始時に弱点を1つ看破するアビリティ「予習」を持つオズバルド。序盤はこの能力が無いと厳しいと考え、最初の主人公に選ぶ理由となった(物語が気になったのも理由の1つ)

基本的には1つのジョブで使える武器種は2つまで。異なるバトルジョブを設定しても、1人では最大4種類の武器しか持てず、場合によっては弱点を突けない場面もあるので、役割分担が重要

仲間ごとに使用武器を分散させるのが定石だが、やり込みを進めると1人で全武器種を装備できる特殊なジョブにもなれる

 また、単純に力で攻める以外にもアイテムを調合したり、捕獲した魔物をけしかけたりとさまざまな戦法が用意されているので、やり込むほど戦闘にハマっていく面白さがある。

巨大なボスクラスの魔物を捕獲すれば、頼もしい力に!

魅力その3.多彩なフィールドコマンドで街に着くたび忙しい!

 各主人公が使えるフィールドコマンドは、街で話しかけられるNPCなら誰にでも使用可能で、さまざまな効果を発揮するシステムだ。

 たとえば学者のオズバルドのコマンドは「探る」。一定の確率で、NPCのプロフィールを見られるコマンドだ。その多くがフレーバーテキスト(世界観を深めるための文章で、攻略に意味のないもの)だが、隠されたアイテムが手に入ったり、NPCから受けられるクエストのヒントが得られたりと、やる価値はある。

NPCに近づくと現れるフィールドコマンドリスト。現在パーティーにいる4人分のコマンドが使える。ほかの4人のコマンドを使いたい場合、酒場でメンバーを組み替える必要があるのは少し面倒に感じたかも

 そのほか、商人のパルテティオなら各NPCが持つアイテムを「買取る」ことができ、神官のテメノスなら「導く」コマンドで各NPCを連れ歩ける。剣士ヒカリは「試合」を申し込んで相手を倒し、通せんぼされていた道を進めるようにできる。

 基本はこの「情報を調べる」「アイテムを得る」「連れ歩く」「押し通る」の4種類。それを8人のキャラクターがそれぞれ異なる方法で実現できるのが面白い。

「買取る」では対価としてお金が必要だが、失敗はなく確実に手に入る。いっぽう踊子の「おねだり」はレベルを上げるだけで対価なくアイテムをもらえる。また盗賊の「盗む」は確率で失敗することもあるが、労力を割くことなくアイテムをゲット可能という違いがある

 このシステムのおかげで、新たな街に到着するたびに全NPCの情報を調べ上げ、めぼしいアイテムをおねだりして譲り受け、通せんぼしてるNPCがいれば試合で押し倒して宝箱などをゲットする作業が発生し、結構忙しい(やってることはただの強盗団という説も)。

 それが楽しいという筆者のような人種には大好物のシステムだし、「聞くだけでめんどくせぇ!」と感じる人はやらなくて全然OK。サブストーリーに関連することはあるが、メインストーリーを進めるには一切必要ない作業なのでご安心を。

サブストーリーに関連する情報の例。ニューデルスタという街にいる人を探っておくことで、あるサブストーリーの進行に必要な「情報」を入手できる

この記事をシェアしよう

週刊アスキーの最新情報を購読しよう