ドローンによる荷物の配送を手がけるアルファベット傘下のWingは3月9日(現地時間)、ドローン配送システム「Wing Delivery Network」を発表した。荷物の集荷から宅配まで自動化可能。小さな荷物であれば従来の陸上輸送より低コストかつ迅速に配送できるという。
集荷から配送まで全て自動化
Wing Delivery Networkは物流の最終拠点から配送先までを結ぶ、いわゆる「ラストワンマイル」向けの配送サービス。
システムは「配送用ドローン」、拠点でドローンが離着陸や充電をするための「パッド」、集荷する荷物をドローンが自動でピックアップするための「オートローダー」の3つと、システムを制御するソフトウェアで構成されている。
ドローンに集荷と配送を指示すると、集荷地点に向かい荷物を回収。そのまま配送先へ届けてくれる仕組みだ。集荷にオートローダーを使う場合は、オートローダーに商品がセットされてからドローンを派遣することもできる。
既存の小売業のオペレーションに簡単に組み込むことができ、Wing Delivery Networkの自動化により、展開と保守が非常に簡単になるという。
ドローンの発着拠点は1つの都市に複数設置することも可能。エリア毎に需要のピークが異なるケースも、拠点間でドローンを移動させることで柔軟に対応できるという。
同社は今後12ヵ月間かけて、Wing Delivery Networkのデモンストレーションを世界中で実施。2024年後半には数百万件の配送を処理できるようになると見込んでいる。
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