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東プレの最新ゲーミングキーボードをレビュー

作動点をリアルタイム変動!? REALFORCE GX1 Keyboardのスゴさに迫る

2023年05月12日 14時40分更新

 国産キーボードの超老舗といったら必ず名前が挙がる東プレ。その歴史は長く~と語ったところで読者にとっては釈迦に説法だろう。そんな老舗のメーカーである東プレが、2015年に開催された東京ゲームショウでゲーミングキーボード業界への参入を発表。今ではゲーミング界隈でもその存在感を増しており、筆者も使い続けているユーザーの1人だったりする。

 今回紹介するのは、そんな東プレの「REALFORCE」シリーズから登場した最新モデル「REALFORCE GX1 Keyboard」(以下、GX1)だ。このキーボードは"静電容量無接点方式"という物理的な接点を持たないスイッチを採用している。そのため、暫定1億2千万回という打鍵試験をクリアしており他者を寄せ付けない圧倒的な耐久性と言えるだろう。

 また、詳細は後述するがGX1は"Dual-APC"という新機能が実装されている。この機能は「REALFORCE RGB」シリーズにも搭載されていたAPC(Actuation Point Changer)というスイッチの反応点を変更する機能を拡張したものという理解で問題ないだろう。

 と、細かい紹介も後述するとして、まずは外観のチェックからスタートしていこうと思う。

余計なものを排除したシックなデザイン

 GX1はブラックを基調色としたゲーマー向けキーボードだ。今回お借りすることができたのは英語配列のテンキーレスである80%(TKL)サイズのもので365(W)×143.1(D)×38.2(H)mmとコンパクト。

 キーは昨今のメインストリームになりつつある、キーが剥き出しになっているフローティングデザインを採用。エアダスターがあれば簡単にホコリを取り除けてメンテナンスしやすいのは嬉しい限りだ。

 ちなみに、GX1には英語配列と日本語配列の2タイプに加えてそれぞれにキー荷重が30gと45gの異なるラインアップが用意されている。キー荷重が軽い方は瞬間的な操作を重視したいFPSやTPSといったシューター向け、45gはMOBAやRTSといったジャンル向けという分け方だろうか。

 気になるキースイッチはLED内蔵の静音スイッチを採用している。そのため、クリッキーな音は一切なく、軸が押し引きする際の少しの摩擦音くらいしか聞き取ることはできない。なので、ゲーマーがDiscordやTeamSpeakなどでボイスチャットをするときに打鍵音やクリッキーサウンドを低減することが可能だ。

前後左右の側面は特にUSBポートなどもないシンプルなデザイン。まさに質実剛健を地で行く感じだ

 底面部はPCへの接続用となるUSBケーブル(長さ約1.6m)と配線用の溝、本体の角度を変更するためのチルトスタンドが配置されている。そして滑り止め用のゴムが手前側の左右に2つずつ、奥側に1枚ずつの計6枚。意地でも滑らせないという強い意志が感じられる。

チルトスタンドを未使用の状態で筐体の盤面は約5度の傾斜があるのだが、スタンドを展開すると約11度ほどとなる。高さで言えば14mmほどの差があり体感でかなりの違いが出てくる

USBケーブルは、太さ約5mmのビニール皮膜タイプ。箱出し時についているクセは指先で簡単に馴染ませられる硬さだ

フルNキーロールオーバーに対応と謳っているが

 ゲーマーにとって重要となるのが複数キー同時押しが可能かどうかのNキーロールオーバーだ。FPSやTPSといったゲームでは斜め移動をしながらジャンプといった感じに同時に3つのキーを同時に使用することも多いのだが、複数同時押しに対応していないキーボードだと斜め移動こそするがジャンプはできないなんてこともある。

 こういった問題にも対応していることを表すため、ゲーミングキーボードをリリースしているメーカーは複数キー同時押しに対応していることをNキーロールオーバー対応と表記することが多い。

 GX1はフルNキーロールオーバーに対応していると公式サイトに記載されているのだが、果たして本当なのかAqua Key Testで確認してみた。結論から言ってしまえば複数キー同時押しでも問題なく利用可能である。

同時押し中のキーは濃く表示されている。同時押しできる手のサイズの問題で端には届かなかったがこれだけ押せれば問題ないだろう

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