最新の大型センサーではないが優秀なカメラ
まずはジンバルの性能を確認できる動画から
ここからは注目のカメラをサンプルとともに紹介します。スペック的には、メインカメラが1/1.56型センサーで5000万画素のソニー「IMX766」、ここに1200万画素の超広角カメラが組み合わされます。望遠カメラは無いため、純粋なハイエンド機との差はありますが、多くの人にとってはこれで十分なはず。このうち、メインカメラには6軸ハイブリッドジンバルスタビライザーを搭載。特に手持ちでの動画撮影でも滑らかな映像が撮れるということです。
その動画撮影時の手ぶれ補正は「オフ」「普通」「HyperSteady」の3モードから選択可能です。
階段を若干駆け足で登りながらの手持ちの撮影で、「オフ」ではガクガクしているのが、「普通」では滑らかになっていることがわかります。ただ、今回の例では「普通」と「HyperSteady」の差はそこまで大きくなりませんでした。「HyperSteady」は画角が狭くなり、解像度もフルHD/60fpsにまでに制限されます。普段は「普通」で十分で、「HyperSteady」の性能は、ランニング中や自転車に固定しての撮影など、より本格的なアクティブシーンで威力を発揮するのかもしれません。
旅行中に失敗写真が少なかったのが特にうれしかった!
ナイトモード、料理、マクロと多くの場面で優秀
Zenfone 9のジンバルスタビライザーは静止画でも機能するのですが、特に失敗写真の少なさという部分で大いに役立ちました。旅先での風景は一期一会ですし、特に今回は寒くて、操作がおぼつかない場面も多かったのですが、そんな状況でも「あっ、ここではうまく撮れてない」ということが少なかったのがメリットになりました。
夜景モードについては、実際に目で見た状況に近く、無理に明るく写し出すことはない印象。
また、マクロ撮影はカメラアプリにモードがあるわけではないものの、超広角カメラに切り替えることで、数cm程度まで近づいての撮影が可能になります。
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数少ない70mm切りのコンパクトモデルでありながら、SoCをはじめとするハイエンド性能、強力な手ぶれ補正がユーザーを助けてくれるカメラ、そして細かな使い勝手の良さまで備えながら、8GB/128GBモデルなら9万9800円という価格は他のハイエンド機と比べても大変にお買得な1台と言えます。
コンパクトスマホ好きなら、必ず購入……とは言いませんが、選択肢には加えてほしい、そんな1台であることは間違いありません(そうじゃないと、こんな高性能で魅力的なコンパクト機が今後に続かないかもしれないじゃないですか!)。
ASUS「Zenfone 9」の主なスペック | |
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ディスプレー | 5.9型有機EL(20:9)120Hz対応 |
画面解像度 | 1080×2400 |
サイズ | 約68.1×146.5×9.1mm |
重量 | 約169g |
SoC | Snapdragon 8+ Gen1 |
内蔵メモリー | 8/16GB |
内蔵ストレージ | 128/256GB |
OS | Android 12→13 |
対応バンド | 5G:n1/2/3/5/7/8/12/20/28/38/77/78 4G:1/2/3/4/5/7/8/12/17/18/19/20 /26/28/34/38/39/40/41/42 W-CDMA:1/2/4/5/6/8/19 4バンドGSM |
無線LAN | Wi-Fi 6 |
カメラ画素数 | 5000万画素+1200万画素(超広角) イン:1200万画素 |
FeliCa/NFC | ○/○ |
バッテリー容量 | 4300mAh(30W対応) |
生体認証 | ○(側面指紋、顔) |
防水/防塵 | ○/○(IP68) |
USB端子 | Type-C |
イヤホン端子 | ○ |
カラバリ | ミッドナイトブラック、ムーンライトホワイト、スターリーブルー、サンセットレッド |
価格 | 9万9800円(8/128) 11万2800円(8/256) 12万9800円(16/256) |
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