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今もMWC中最大級のブースを構えるファーウェイは、スマホから基地局までのすべてを展示

2023年03月08日 17時00分更新

ブース内に噴水や生バンド演奏あり
豪華絢爛なファーウェイブース

 ファーウェイはスペイン・バルセロナで開催されたMWC Barcelona 2023に出展。スマートフォンなどコンシューマー向けデバイスや、基地局などB2B向けの展示を行なった。

会場ホール1のファーウェイブース

 以前はコンシューマー向けの展示と、B2B向けの展示はブースが分かれていたが、今年は昨年と同じくホール1にまとめて出展。そのためブース面積としては出展社のなかではトップクラスの広さとなっている。

 展示ブースは手前向かって左側がコンシューマー向けの製品。右側が基地局やサーバーといった製品やサービスを展示。さらにその奥は、事前に登録した招待客向けの展示エリアとなっている。

コンシューマー向けの展示エリア

B2B向けの展示エリア

 コンシューマー向けの展示は、今回に合わせた新製品発表などがなかったため、既存のモデルがメイン。スマートフォンは「HUAWEI Mate50 Pro」やフォルダブルの「HUAWEI Mate Xs2」、「HUAWEI nova 10」などを展示。いずれも昨年発表したモデルだ。

衛星通信に対応しているHUAWEI Mate50 Pro

カメラは3眼仕様のHUAWEI Mate50 Pro

ポルシェデザインのHUAWEI Mate50 Proも展示していた

フォルダブルデザインのHUAWEI Mate Xs2

HUAWEI Mate Xs2の背面

HUAWEI Mate Xs2を折りたたんだ状態の厚さ

Snapdragon 778G 4G搭載のミッドレンジモデルのHUAWEI nova 10

HUAWEI nova 10の背面

 そのほかタブレットやPC、IoT機器など同社が取り扱っている製品を多く展示。日本でもクラウドファンディングを使って発売予定のワイヤレスイヤホン内蔵スマートウォッチ「HUAWEI WATCH Buds」も展示していた。

日本でもクラウドファンディングで発売されたHUAWEI WATCH Buds

本体にワイヤレスイヤホンを内蔵できる

日本では未発売の子ども向けスマートウォッチWATCH KIDS 4 Pro

 スマートウォッチなどウェアラブル関連は実機を展示するだけでなく、ゴルフのスイングスペースや、ルームランナーを用意して、来場者が体験できるようなエリアも設けられていた。

ゴルフスイングが体験できるエリア

ルームランナーやエアロバイクをブース内に設置

 ただし「HUAWEI MatePad Paper」は昨年のMWC Barcelonaで発表したモデル。また、PCはOSに「Windows 11」を採用しているにもかかわらず、製品説明には「Windows 10」と記載されていたりと、コンシューマー向けビジネスにあまり力が入っていない印象も受けた。

昨年のMWC Barcelonaで発表されたHUAWEI MatePad Paper

PCは展示画面のスペックではWindows 10搭載となっているが

システムを見るとWindows 11搭載に

 今年のMWC Barcelonaは「O-RAN」が一大トレンドとなっており、各社ともこれに乗り遅れないよう鼻息の荒い様子だったが、ファーウェイはそれには加わっていない。そのため基地局などの展示に関しては、ファーウェイ独自路線が目立った。

 たとえば5.5Gというブランディング。現在5Gを進化させた「5G-Advanced」の仕様策定が標準化団体の「3GPP」で進められているが、ファーウェイでは同様の進化を「5.5G」としてアピールしている。

5.5Gという独自ブランディングを展開

200mの離れた場所から無線タグを読み取り在庫管理などが行える「Passive IoT」のデモ

5Gでの通話アプリで、音声のテキスト化や翻訳して表示する機能が搭載されている

通信速度に加えてカラダの正確な位置情報検出が注目を集めており、ファーウェイでもほかの通信ベンダー同様のデモが披露されていた

 ファーウェイは中国という巨大な市場がバックボーンにあるため、まだまだ業界をリードする巨大な企業ではあるものの、やはりアメリカの制裁の影響がかなり強く、特にコンシューマービジネスは正念場を迎えている印象だ。

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