ZTE、裸眼3Dタブレット「nubia Pad 3D」とスマートグラス「Nubia Neovision Glass」を発表
ZTEは、3D表示が可能なタブレット「nubia Pad 3D」と、スマートグラス「Nubia Neovision Glass」を発表した。nubia Pad 3Dには技適表示もあり、日本での発売も期待される。
以前の裸眼3Dからは大きく進化
法人用途も視野に入れている
nubia Pad 3Dは3D関連技術を開発するLeiaとZTEが共同開発したタブレット。特別なメガネ類を必要とせず、裸眼で3D表示ができる。タブレットを構成する一般的なディスプレーにLeiaのDLB(Diffractive Lightfield Backlighting)レイヤーを挟み込み、さらにタブレット前面に取り付けられた2つの800万画素カメラが視聴するユーザーの目をトラッキングして3D表示をする。
3Dコンテンツはnubia Pad 3Dの背面カメラを使って3D写真や3D動画の撮影が可能だ。背面カメラは1600万画素を2つ搭載する。撮影した写真や動画は3Dと2Dの表示切替も可能。また2Dの写真や動画もリアルタイムに3D変換できる。いずれもLeiaのAIベースの3Dコンバート技術が採用されている。
また、3D表示を活用するためのアプリケーションもLeiaが開発し、複数内蔵されている。LeiaChatはZoom互換の3Dビデオチャットシステムで、お互いがnubia Pad 3Dを使えばよりリアルなコミュニケーションが可能。相手方が一般的なタブレットでも視聴側では3D表示が可能だ。LeiaFlixは3D映画の配信サービスで150以上のハリウッド映画が用意されている。コンテンツは今後増える予定。そしてLieaAppstoreでは3Dゲームなどが提供される。
nubia Pad 3Dは個人利用でもさまざまなコンテンツを楽しめるが、ZTEはターゲット層をより広く考えている。たとえばECサイトでの商品の3D表示、展示会や旅行先でのガイドや案内を3Dで表示。また医療や教育・研究用途などB2B向けの展開も視野に入れているとのこと。nubia Pad 3Dの主なスペックはチップセットがSnapdragon 888、ディスプレーは12.4型2560×1600、120Hz駆動のIPS LCD。バッテリーは9070mAhで33Wの急速充電対応である。
nubia Pad 3DのMWCのZTEブースで実際に試してみた。外観は一般的なタブレットと変わらない。ディスプレーの表示も特殊なものには見えず、このまま普通のタブレットとして使っても違和感は無さそうだ。
背面はメタル仕上げ、2つのカメラで3D写真を手軽に撮影できる。
3D対応アプリを起動すると、画面の表示内容に奥行きが現われ、3D表示となる。顔の位置を左右に動かせば奥行きも頭とは反対方向に動く。CGに比べ写真の3D表示画質は若干荒いと感じられるものの十分視聴に耐えうるレベル。顔の動きへの追従性も高く目が疲れたり「3D酔い」のような状況にもなりにくい。過去に発売された3D対応のタブレットやスマートフォンと比べ、あきらかに表示のレベルは高くなっている。
ソフトウェアでの技適表示もあったため、日本市場への投入も期待できそうだ。
小型なのに最大120型サイズの表示も可能なスマートグラス
もう1つの新製品「Nubia Neovision Glass」は最大120型サイズの表示ができるアイウェア。解像度は1920×1080ドット。79gと軽量で長時間顔に装着していても疲れないという。USB Type-Cケーブルによりスマートフォンやタブレット、ゲーム専用機などとの接続もワンタッチだ。標準では透明なグラスの上に映像が表示されるが、カバーをつけることでサングラス風の外観にできる。
実際に使ってみると確かに軽量であり、頭を多少激しく動かしてもずれることは無かった。動画を表示してみたが目の前に広がる画面は快適であり、電車や飛行機で移動中に車内で使いたいと感じられた。またビデオチャットをするときに使うのも便利そうだ。
フロントカバーは、複数のカラバリが用意されており、サイバー感のある未来の眼鏡のようなルックスにもなる。スマートグラスをファッションアイテムとしても使うことを考えたアクセサリーだ。
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