120万の睡眠ログを収集して開発した「睡眠プロフィール」
睡眠プロフィールは、月額640円のサブスクリプションサービス「Fitbit Premium」で提供されている機能のひとつ。Pixel Watchユーザーには、アクティベーションから6ヵ月間、Fitbit Premiumのメンバーシップが無料で利用できる特典が提供されている。対応デバイスを身につけて眠り、ひと月に14日以上の睡眠データを蓄積すると、翌月1日に前月の睡眠の分析結果をまとめた、詳細な睡眠プロフィールが獲得できるしくみだ。
睡眠のタイプを動物にたとえた解説やほかのユーザー比較を元に
健康的な睡眠を手に入れよう
日本では2022年7月にリリースされた、Fitbitの中でも比較的新しい機能。Fitbitによれば、4万人のユーザーから120万の睡眠ログを収集して開発されたという。睡眠の傾向をクマ、イルカ、キリン、ハリネズミ、オウム、カメの6種類の動物にタイプ分けして、わかりやすく解説するのがユニークな特徴。たとえばキリンは、睡眠時間は長くないが比較的しっかり眠れているタイプ。クマは睡眠スケジュールが一定で長時間熟睡タイプ、ハリネズミは遅寝早起きで眠りも浅めなど、睡眠のタイプを動物にたとえた解説が読める。
さらに「指標」として、「睡眠スケジュールの変動制」「睡眠開始時刻」「熟睡までの時間」「睡眠時間」「深い睡眠」「レム睡眠」「回復睡眠」「睡眠の安定性」「覚醒時間の長い夜」「昼寝をした日」の10項目について、ほかのFitbitユーザーと比べて自分の睡眠がどうかを、解説付きで詳しく見られる。
各項目ごとに通常範囲、理想の範囲が示され、自分の睡眠がどこに位置するか、グラフ上で確認できるしくみだ。
12月の筆者の睡眠プロフィールは1月1日に日付が変わってすぐ、スマホのFitbitアプリから確認できるようになっていた。タイプは「キリン」。さらに指標を細かく見ると、ほかのユーザーの通常範囲に比べて睡眠が不規則で、時間が短く、レム睡眠の割合が多いことがわかった。前述の10項目中、自分の数値が「理想的な範囲」に入っていたのは、「熟睡までの時間」の1項目しかなかった。
Fitbit Premiumでは毎日の睡眠でも「睡眠時間」、「深い睡眠とレム睡眠」(睡眠ステージ)、「回復」(睡眠中の心拍数)の3項目について、グラフ付きの詳しい解説と、評価を数値化した「睡眠スコア」が見られるようになっている。こうした日々の記録に加えて、「睡眠プロフィール」で前月ひと月分の分析をチェックすることで、最近の睡眠の傾向が把握できる。獲得した「睡眠プロフィール」は履歴として残るので、継続して獲得しつつそこで得た気づきをもとに改善すれば、睡眠のタイプも変化していくのではないだろうか。
なお「睡眠プロフィール」を獲得するには、前述の通り最低でも14日間分の睡眠データが必要だ。しかも、3時間以下の睡眠は分析できないので、睡眠スコアが表示される3時間以上の睡眠をキープしなければならない。毎日規則正しい生活ができていればそう難しいことではないのかもしれないが、筆者の場合は睡眠時間が不規則かつ、装着を忘れたり、電池切れとなることもあって、実は14日間記録するのが結構ギリギリだった。「Pixel Watch」のバッテリーは最大24時間だが、睡眠を確実にデータを蓄積するためには、1日の中で充電するタイミングをある程度決めておいた方が良さそうだ。
睡眠プロフィール以外の便利な機能アップデートも!
12月のアップデートではこのほか、ウォッチフェイスをスワイプして表示できる「タイル」にも、新しいバリエーションが登場している。天気アプリと連動して日の出/日の入りが確認できる「太陽のタイル」や、連絡先アプリで「お気に入り」に登録している人のアイコンを表示し、ワンタップで発信やメッセージが送れる「お気に入りの連絡先」が利用できるようになった。特に後者はワンタップで電話番号が呼び出せ、単独で電話がかけられるLTEモデルのメリットを享受できる。
Pixel Watch初の機能追加となった今回のアップデートだが、ほかにもエクササイズのリアルタイム検知など、未対応のFitbitの機能やサービスはあるので、今後のアップデートにも期待したい。
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