MediaTekの衛星通信チップを採用:
スマホにBluetooth接続するだけで衛星通信「Motorola Defy Satellite Link」iOS、Android対応
衛星通信サービスを手がけるBullittは2月24日、Bluetooth経由でスマートフォンを衛星に接続する端末「Motorola Defy Satellite Link」を発表した。4月発売予定。端末価格は99ドル(約1万3500円)からで、1年間の有料サービス(月間最大30件の双方向メッセージとSOSアシスタント)とのセット価格が149ドル(約2万300円)から。対応OSはiOS/Android。日本での販売は不明。
どんなスマホも衛星通信可能に
Motorola Defy Satellite Linkはキーホルダー型の衛星通信デバイス。MediaTekの新型衛星通信チップ「MT6825」を採用し、iPhoneやAndroidスマートフォンとBluetoothで接続することで、Bullittの衛星通信網を使ったテキストメッセージのやり取りが可能になる。iPhoneはiOS 14以降、AndroidスマートフォンはAndroid 10以降の端末に対応する。
アップルやクアルコムが発表しているスマートフォン向けの衛星通信技術が地表に近い低軌道上の通信衛星を利用するのに対し、Motorola Defy Satellite Linkはより高度の高い静止軌道衛星を利用する点が特徴。
静止軌道衛星を使うことで、わずか3基の衛星で地球全土をほぼカバーできるという。さらに各衛星が地表から見て常に同じ位置にいるように移動するため、雲などの通信を阻害する要因がなければいつでも衛星と通信できる。
ただし、地表からの距離が遠い分、低軌道衛星を使った場合に比べて、通信の遅延や、通信に要する電力消費が大きくなるデメリットもある。
端末としてはMIL-STD-810H準拠の高い堅牢性と、IP68相当の高い防水・防じん仕様も備える。バッテリー容量は600mAh。
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