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Socket AM5で活かせる次世代PCIe5.0 NVMe SSD「PG5NFZ」のパフォーマンスをチェック

2023年03月03日 11時00分更新

ネックは動作音か

 10GB/sの圧倒的パフォーマンスを発揮した「PG5NFZ」の容量2TBモデル「CSSD-M2M2TPG5NFZ」だが、ベンチマークを連続して実行しているテスト中のSSD温度は最高でも61℃と、不安のない温度だった。バラック状態でのテストなので、PCケースに収めた状態では、もう少し温度は上昇すると思われるが、ファン内蔵の大型ヒートシンクの冷却効果は大きい。

「CrystalDiskMark」など、複数のベンチマークを連続して実行しているが、SSDの温度は最高でも61度だった

 ただ、ファンは小口径だけあって高速で回転しており、SSDから30cm程度離れた位置でも、動作音は40dBA近くになっていた。そのうえ、動作音はかなり耳障りな高周波系のため、PCケースに収めても気になる可能性大だ。

 試しにファンを止めた状態で「CrystalDiskMark」をデータサイズ64GiB、テスト回数9回で連続実行すると、3回目でサーマルスロットリングが発生する80度を超えてしまった。CPUソケット周りと、PCケースのエアフロー次第ではファンなしでの運用もできそうではあるが、まずは組み込んだ環境で動作音が気になるか試してみてからだろう。

負荷の高いテストではあるが、3回目のテストでヒートシンクだけでは放熱が追いつかず、サーマルスロットリングのしきい値である80度を超えてしまった

サーマルスロットリング発生後は、パフォーマンスはガクッと落ちてしまう

間違いなく最速ストレージの「PG5NFZ」

初のPCIe5.0 NVMe SSDとなる「PG5NFZ」シリーズ。導入コストを抑えられる1TBモデルの登場に期待だ

 10GB/sを超えるとあって注目を集めていたPCIe5.0 NVMe SSD。「PG5NFZ」は初のPCIe5.0対応 NVMe SSDだけあって、ヒートシンクだけでは追いつかない高発熱に、小口径ファンならではの高周波動作音というマイナス面もあるが、最速ストレージに惹かれて導入する人は、あまり気にならないだろう。

 現在、2TBモデルのみの流通なのもあり、コスト面でも敷居が高いが、実アプリケーションやゲームシーンで高パフォーマンスを発揮するのは明らか。Socket AM5プラットフォームなら、メインストリーム向けチップセットのAMD B650採用マザーボードでも、PCIe5.0対応NVMeスロットを装備しているので、将来的に導入するのも良いだろう。

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