キヤノンは2月8日、小型・軽量のフルサイズミラーレスカメラ「EOS R8」と、APS-Cサイズミラーレスカメラ「EOS R50」を発表した。
小型・軽量と高性能を両立したフルサイズミラーレスカメラ「EOS R8」
EOS R8は、上位機種の「EOS R6 Mark II」(2022年12月発売)の高い基本性能を継承しながら、小型・軽量を実現したフルサイズミラーレスカメラ。標準ズームレンズ「RF24-50mm F4.5-6.3 IS STM」も同時発売となり、レンズキットも用意される。
有効画素数最大およそ2420万画素フルサイズCMOSセンサーと、映像エンジン「DIGIC X」により大きなボケ味や広いダイナミックレンジなど、フルサイズならではの豊かな表現が可能だとする。また、常用で最高ISO102400(静止画撮影時)の高感度撮影により、夜間や室内の暗いシーンでも、自由度の高い撮影表現が可能。サイズはおよそ幅132.5×奥行き70×高さ86.1mm、質量はEOS Rシリーズのフルサイズミラーレスカメラで最軽量というおよそ461gの小型・軽量ボディーが特徴。
高速・高精度なAFや優れた被写体検出に加え、AF/AE追従で最高毎秒およそ40コマの高速連写(電子シャッター撮影時)など、EOS R6 Mark IIの高い基本性能を継承。さらに、クロップなしの6Kオーバーサンプリングによる4K/60P動画撮影や、フルHD/180Pハイフレームレート動画撮影、動画撮影ボタンを押す5秒前または3秒前から動画を記録できる「プレ記録」機能を搭載する。
レンズ内光学式手ブレ補正機構により4.5段、ボディー内手ブレ補正機構を搭載したカメラとの協調制御により7.0段の手ブレ補正効果を発揮。さらに、リードスクリュータイプのステッピングモーター(STM)の搭載による自然でなめらかな動画AFをうたう。
キヤノンオンラインショップでの直販価格は、EOS R8ボディーのみが26万4000円、EOS R8・RF24-50 IS STM レンズキットが29万3700円、EOS R8・RF24-50 IS STMのみが5万380円。いずれも4月下旬発売予定。
カメラ初心者向けAPS-Cサイズミラーレスカメラ「EOS R50」
EOS R50は、EOS Rシリーズ最小・最軽量という小型・軽量ボディーに「EOS Rシステム」の高い撮影性能や便利な通信機能を凝縮したミラーレスカメラ。カラーはブラックとホワイトの2色展開。EOS RシリーズのAPS-Cサイズカメラ用望遠ズームレンズ「F-S55-210mmF5-7.1 IS STM」も同時発売となり、レンズキットも用意される。
カメラ初心者でもシーンに適した撮影が簡単にできるという全自動モード「シーンインテリジェントオート」の機能がさらに充実し、撮影が難しい逆光や夜景などのシーンでも豊かな写真表現が可能な「アドバンス A+」や、1回の撮影で明るさや色合いの異なる3枚の画像を自動で記録できる「クリエイティブブラケット」を新たに搭載。また、上位機種である「EOS R10」(2022年7月発売)のAF被写体検出技術を継承し、人物、動物(犬・猫・鳥)、乗り物(モータースポーツにおける車・バイク)の被写体検出に対応する。
さらに、電子シャッターによる撮影時は、AF/AE追従で最高毎秒およそ15コマ、電子先幕による撮影時は、AF/AE追従で最高毎秒およそ12コマの高速連写が可能。
動画撮影機能では、クロップなしの6Kオーバーサンプリングによる高画質な4K動画撮影に対応。さらに、商品の魅力などを紹介するレビュー動画を快適に撮影できるという「レビュー用動画」や、手持ち撮影時用の「手ブレ補正動画」など、Vlog撮影など多様なニーズに対応する動画撮影機能を搭載する。
望遠ズームレンズ RF-S55-210mm F5-7.1 IS STMは、35mm判換算でおよそ88-336mm相当という幅広い望遠域をカバーしながら、全長およそ92.9mm、質量およそ270gの小型・軽量と高画質が特徴。また、レンズ内光学式手ブレ補正機構により4.5段、ボディー内手ブレ補正機構を搭載したカメラとの協調制御により7.0段の手ブレ補正効果を発揮する。さらに、最大撮影倍率0.28倍の近接撮影や、リードスクリュータイプのステッピングモーター(STM)の搭載による自然でなめらかな動画AFなどの機能も搭載する。
キヤノンオンラインショップでの直販価格は、EOS R50ボディーのみが11万1100円。EOS R50・RF-S18-45 IS STMレンズキットが12万6500円、EOS R50・ダブルズームキットが15万6200円、RF-S55-210mm F5-7.1 IS STMが6万500円、レンズフードET-60Bが2750円。いずれも3月下旬発売予定。
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